謎の声
私は女帝より“宝”を託され 3つの道を作った者だ。
謎の声
女帝…いや、我が主“カリエナ”が 即位前に亡き恋人と交わした恋文、
謎の声
そして彼女が 即位直前までの記していた手記を。
謎の声
国を再建するまで、 自分の感情を一切捨てると語った。
謎の声
そして、自分の感情が詰まった これらを封印するよう私に依頼したのだ。
謎の声
なぜ破棄ではなく封印するよう頼んだのかは 私にもわからない。
謎の声
もしかしたら国家再建の役目を 終えて退位した後、
謎の声
自分の人間らしい感情を取り戻そう と思っていたのかもしれない。
謎の声
この声が届いている時代に カリエナは既に存在していないだろう。
謎の声
そして我が主の名は、冷酷な女帝として 歴史家に記憶されていることであろう。
謎の声
彼女が後世にわたって、血も涙もない 冷徹な人間だと言われ続けることが。
謎の声
彼女が一人の女性だったことを 後世に伝えてほしい。
謎の声
私が知っている 優しく愛らしい彼女の本当の姿を……。
リム
でも、この声の人は、なんで女帝さんの ために、ここまでしたんでしょうか?
リム
これまでの仕掛け、 かなり大掛かりでしたよね?
ルジーナ
この魔術師が女帝に惚れていたから に決まってるじゃねーか!
リム
色恋沙汰に関してそんな鋭い言葉を 口にするとは思わなかったので…。
ルジーナ
俺様にふさわしい女がいねえから、 普段そういう繊細な面を見せてねーだけだ!
ルジーナ
俺の凄さがわからねー クソ女ばかりだからな!
ルジーナ
こんなくだらねー女々しい宝なんざ テメーらにくれてやる!
ルジーナ
小物のお前たちには お似合いの宝だろうよ!!
パリス
アクラス召喚院の方も 苦労しているようね……。
パリス
さて、私もそろそろ ランドールに戻らないと。
パリス
私が求めていた宝とは やっぱり違うみたいだから。
リム
おふたりとも宝の正体がわかった途端 あっさり譲ってくれちゃいましたね。
リム
むー……。 こんなにロマンチックな宝物なのに……。
リム
ともかく、 それを回収して帰還してください。
リム
リントくんなら、 歴史資料の扱いに長けてますから
リム
あの声の主の願いを、 叶えてあげられると思います。
リム
…………先輩! それ、スフィアじゃないですか!
リム
伝説の女帝の秘密と一緒に眠っていた スフィアなんて、
リム
もしかすると凄い能力を 秘めてるんじゃ……。
リム
あ、でもそれは今回の依頼とは 関係無いものなので、
リム
私も女帝さんみたいに 日記に書いておこうかな♪
リム
それじゃあ、先輩がランドールに戻られるの お待ちしてますね!