フー、予想以上に険しい場所ね。

これじゃあ、塔に着くまで まだ時間がかかりそ……

あら、Shou-chanじゃない。

こんな所でどうしたの？

フフッ、 聞くまでもないわよね。

あなたを派遣してくるなんて 召喚院も本気のようね。

でも、私も譲るつもりはないわ。

リゼリアに眠る力は、 インペリアルガードが手に入れてみせる。

フフッ、そんな困った顔をしないで。

コルデリカであなたの実力は十分に 見せてもらった。

どう、アクラス召喚院なんか捨てて 私たちに協力しない？

本当の平和を築くため、老人たちの 支配から抜け出す必要があるのよ！

相変わらず頭がわいてやがんな！ 帝国の犬さんよー！

そいつに何を言っても無駄だぜ。

この下品な声は……

よう、久しぶりだなー。

インペリアルガード様よー。

驚いたわ。 なんであなたがこの地にいるの？

なんでもかんでもねーよ。

俺様こそが召喚院に選ばれてこの地の 調査に来た召喚師様なんだからよー。

そこにいるバカ面の召喚師は、 興味本位のただの観光客だ。

この場所についてなーんにも 知らねーんだよ！

つまりテメーは敵に重要な情報を 教えちまったバカってことだな！

クッ…………。

でも、どうやら本当に愚かなのは 召喚院のようね。

あなたみたいな二流の召喚師を この地に派遣するなんて

この地の重要さを 理解していない証拠よ。

これならこの地に眠る力、 私が簡単に手に入れられそうね。

ケッ、ナメんじゃねーよ！

テメーなんざに本気を出した俺様が 負けるわけねーだろーが！

フフッ、怖い顔ね。

でも、そんなに威勢を張らなくても いいのよ。

あなたの相手をしてるほど、 私もヒマじゃないのだから。

逃げるつもりか！？

いいえ、目的を果たすため 無駄な行動を避けるだけ。

Shou-chan、さっきの私の話、 考えておいてね。

少なくともこんなおバカさんの仲間で いるより有益だと思うわよ。

チッ、逃げやがったか。

おい、コラ！ Shou-chan！

テメー、まだこんな所にいやがるのか。

俺様の話、聞くつもりはねーってことか？

それとも、ヤツの誘いに釣られて 召喚院を裏切るつもりか？

まあ、どっちでも俺は構わねーけどな。

俺様の忠告を無視して、 今度、お前が俺様の前に現れたら……。

テメーをケシズミにするだけだからよ。

ケッ、メンドクセー！

いいか、これは脅しじゃねーぞ！

俺の邪魔をするヤツは誰だろうと ぶっ潰してやんだからよ！

わかったな！