…はい。グラントスは半覚醒状態ながらも すでに目覚めています。

いえ、その件については 問題ありません。

はい、わかりました。 任務を継続します。

おい、そこのクソ女！

何をボソボソと しゃべってやがる！

俺様を皇国のお偉いさんにでも 報告してるんでありますか？

フフッ、よくわかったわね。

優秀な召喚師の情報は皇国にとって、 とても有益なのよ。

ケッ！ 胸クソ悪いー！

……！

おせーぞ！ Shou-chan！

こんなヤベー時に チンタラしてんじゃねーよ！

あら、それなら 待たずに先に行けばよかったのに。

雑魚には雑魚の使い道ってもんが あんだろうが！

まぁいい。

いいか、 俺様はこれから何百年も眠り続けてる

巨人どもの神、 『グラントス』をぶっ潰しに行く。

まあ、俺様が戦うからは ただのデクノボーにはちげーねーが、

さすがにヤツとの戦闘中に 他の魔物に邪魔されたら面倒だ。

そこで、俺が神を倒している間 お前らが魔物どもを引きつけておけ！

あら、随分と優しいのね。 自分から強敵に挑むなんて。

あぁ！？

テメーらじゃ、まともに やりあうことなんざできねーだろーが。

グズどもが失敗した後始末するよか、 最初から俺様がやっちまった方がマシだ。

俺様の本当の力、見せてやるよ。

いいか、お前らはしっかり オトリとして魔物どもと戦ってろよ！

この程度の任務をしくじるようなら、 俺様が直接ぶっ殺してやるからな！

フフッ、一応、名の通った 魔討隊のリーダーなだけはあるわね。

言動は残念な感じだけど、

知識と実力は それなりにあるということかしら。

私の想像以上の情報を 集めていたようだしね…。

とはいえ、私の調査だと

グラントスは彼の手に負えるような 相手じゃなさそうだけど…。

私も力を貸す必要がありそうね。

もちろん、 あなたの力も貸してもらうわよ。

あなたの実力、 しっかりと見せてもらうわ。