セリア
ハァハァハァハァ……。

セリア
本当に…遠慮なくきたわね……。 ハァハァハァ……。

セリア
こんなに一気にやって…… 私が…受け止められなかったら……

セリア
どうするつもりだったのよ……。

セリア
ハァハァハァ……。

セリア
フゥー……。 やっと少し落ち着いてきたわ……。

セリア
…………。

セリア
アァァーーーー! モォォーーーー!

セリア
やっぱりShou-chanは 強いじゃなーーーい!

セリア
…………。

セリア
フゥー、スッキリした♪

セリア
うん、やっぱり私は無理せずいくわ。

セリア
自分が感じたままに言いたことを言って やりたいことをやる。

セリア
そのために自分を磨き鍛える。

セリア
慈愛の心とか強さとか よくわからないけど

セリア
私は自分が気に入った人は守りたいし 嫌いなヤツはぶっ飛ばしたい。

セリア
だから、心も体も強くありたい。 私が私らしくいるためにね。

セリア
これが、私の“強さ”って ヤツなのかしら?

セリア
…………。

セリア
な、なによ、その顔は!

セリア
いいのよ! アンタが理解できなくたって!

セリア
私はこれでスッキリしたんだから!

セリア
ハアー、まあいいわ。 とりあえず、これだけは言っておくわ。

セリア
ありがとう。

セリア
そ、それじゃあ私はもう行くからね!

セリア
この奥できっとアンタの親友が 待ってるんだから早く行きなさい!

セリア
Shou-chan、 私はもっと強くなるわよ。

セリア
アンタが背中を任せられるくらいにはね。

???
そっちは終わったのか?

カル
よう。 随分と待ったぜ。

カル
ハハハッ、なんだか大変だったみたいだな。

カル
でもまあ、よかったんじゃないか?

カル
何があったかは知らないが

カル
Shou-chan、 お前、少し楽しそうだぜ。

カル
ハハハッ、そんな複雑な顔をするなよ。

カル
まあ、そんな中、あれなんだけど 次は俺を手伝ってくれないか。

カル
…………。

カル
お前も感じるだろう?

カル
モーラから解き放たれた バリュオンの力がこの先で眠っているのを。

カル
この先に眠っているのはおそらく、

カル
カルナ・マスタの力を封じるために ともに封じられたバリュオンの力だ。

カル
そこに、モーラが奪った 今のバリュオンの力、

カル
それに、メノンへの道を封じる際に ともに封じられたバリュオンの力、

カル
そのすべてがこの奥に 集まってやがる。

カル
俺はその力のすべてを解き放つつもりだ。

カル
わかってるよ。

カル
それは、ここに封じられているバリュオンと 戦うことになるってことなのはな。

カル
…………。

カル
Shou-chan、 俺はモーラとの戦いの時ほど

カル
自分の力不足を後悔したことはない。

カル
ティリスがいなければ 俺たちはきっと全滅していた。

カル
あの時、俺が魔神の力をしっかりと 使いこなせていれば

カル
ティリスが来なかったとしても 何かができたかもしれないのに……。

カル
…………。

カル
Shou-chan、 俺はバリュオンと戦う。

カル
それで、俺の中で 何かが変わる気がするんだ。

カル
だから、俺と一緒に戦ってくれないか?

カル
俺の中である意味もっとも 強大な敵であるバリュオン。

カル
俺がもっとも信頼する親友のお前と一緒に そいつと戦いたいんだ。

カル
ムチャクチャなことを言ってると 自分でも思うけどお願いできないか?

カル
ハハハッ、すまない。 お前は断るようなヤツじゃなかったな。

カル
それじゃあ、行こう! バリュオンの元に!

バリュオン
お前は……。

バリュオン
そうか…俺はお前と出会えたのだな。

バリュオン
そしてお前がここに来たということは 俺と戦うつもりなのだな。

カル
ああ、そうだ。

バリュオン
いいだろう。

バリュオン
今の俺はすでに影ではなく 本来のバリュオンに近い状態にある。

バリュオン
見せてやろう。 煌竜覇神と呼ばれた俺の真の力と姿を!

カル
グッ……そうか……。 これがバリュオンの真の力……。

カル
俺の中の血が騒ぐ……。 力の発現を求めている……。

カル
Shou-chan…… 見ていてくれ……。

カル
俺はもう自分の血を否定しない……。

カル
そして…俺のすべてを受け入れる!

カル
俺は魔神バリュオンの血を引く者!

カル
そして、アクラス召喚院の召喚老 グラデンスに育てられた召喚師!

カル
第二十四魔神討伐隊レブルエンス隊長の カルだ!

カル
……Shou-chan。 大丈夫…大丈夫だ。

カル
俺はお前の親友だ……。

カル
行くぞ! 2人でバリュオンを倒すんだ!