ここが魔皇城エストリアか。

かつて魔神たちの盟主が ここで会合を行っていたのね。

確かに歴史の重みを感じるわ……。

今はそんなことに感心してる場合じゃ ねーだろーが。

わかっているわよ。

この城に配置されている無数の罠。

入ったばかりなのに いくつも見受けられるわ。

モーラの元にたどり着くまでに どれだけあることか……。

ケッ、わかってるなら 何も言わねーよ。

おい、Shou-chan。

レームでモーラと戦った橋を 覚えてるか？

今回もあの時と同じ担当で行くぞ。

確かルジーナとパリスが罠を解除して

私とShou-chanが 邪魔する敵を排除するんだっけ？

ああ、そうだ。

えっ？ でも、あの時ルジーナはセリアに……。

余計なことは思い出すな！

で、ルジーナ。 俺はどうする？

お前は面倒事が起きた時の処理担当だ。 何かが起きたらお前がなんとかしろ。

それまでは、Shou-chanたちと 一緒に邪魔な連中を排除してろ。

随分、ざっくりとした指示ね……。

でも、カルが後ろにいると思うと 安心して動けるわね。

それはそうね。

カル、Shou-chanが一緒ってことは 絶対に何か起こるだろうから

その時はよろしくね。

ハハハッ、そうだな。 その時は任せてくれ。

それに、どうせ奥で召喚老の爺さんたちや ベルツにリオメルグさんに会うだろうしな。

一堂に会したくない面々ね……。

ケッ、奴ら俺たちが罠を解くのを 待ってやがるんだろうがな。

まあいい。 これも仕事だ。

お前ら、俺の邪魔だけはするなよ！

オラ！ パリス、片っ端から片付けるぞ！

うるさい男ね。 あなたに言われるまでもないわ。

Shou-chan、セリア、カル そちらも気を付けてね。

ルジーナはここまで来ても偉そうね。

ルジーナらしくていいじゃないか。

よし、俺たちも行くとするか。

セリア、Shou-chan、 モーラとの決着の時も近い。

体力を温存しつつ よろしく頼むぜ！