モーラ
やはりそう簡単には行きませんか……。

モーラ
ならば私も焦らず真の力を開放するため 最後の欠片を手に入れるまでです。

カル
そうはさせないぜ。

パリス
簡単に逃げられると思わないことね。

セリア
モーラ……。

モーラ
焦らないでください。

モーラ
低能な虫ケラの皆さん。 何度も言わせないでください。

モーラ
あなたたちの目的地は 魔皇城エストリアです。

カル
そこには何があるんだ?

モーラ
破壊神カルナ・マスタが封じられし地 “メノン”へと繋がる道。

パリス
メノン……。

モーラ
しかし、メノンへの道は カルナ・マスタを封じた魔神

モーラ
その大半の許可が無ければ開きません。

セリア
どういうこと?

モーラ
カルナ・マスタを封じた魔神、8体の内 5体以上の力を必要とするのです。

セリア
でも、今、残っている魔神って……。

モーラ
必要なのはあくまで魔神の力、 本人が存在する必要はないのです。

カル
そういうことか……。 それでお前はバリュオンの力を……。

モーラ
私が力を欲したのは道を開くだけが目的では ありませんけれどね。

モーラ
現在、私の中には

モーラ
禍魔刻神アム=ユノス、 腐堕狂神メロード、

モーラ
煌竜覇神バリュオン、そして私、 闇魔仙神モーラの力が宿っています。

モーラ
後、1体の力があれば道は開くのです。

モーラ
その1体の力も 直に私のものとなるでしょう。

モーラ
あなたたちが私にその力を 捧げてくれるのです。

パリス
その1体ってもしかして……。

モーラ
では、また後ほど……。

セリア
…………。

カル
面倒なことになったな……。

カル
カルナ・マスタのもとを目指すなら

カル
どちらにしろアイツの力を 借りる必要があるってことか?

パリス
モーラがすべての真実を話しているとは 思えないわ。

パリス
きっと今の話にも罠が 仕掛けられているに違いないわ。

カル
こういう時にルジーナがいると 助かるんだけど……。

カル
って、ルジーナ!

カル
おい! どこだルジーナ!

セリア
大丈夫よ。

セリア
ルジくんならいつも通り おかしな形で挟まってるわ。

セリア
ホラ、そこのクレバスの途中に。

パリス
久々のこんな状況でも 代わり映えしないわよね。

パリス
もう少し変化があってもいいのに……。

カル
2人とも気が付いてたのに 放っておいてたのか?

カル
…………。

カル
なあ、Shou-chan。

カル
俺たちも今後はもっと 言動に気を付けた方が良さそうだな……。