ルジーナ
2人で何を話したんだか知らねーが とっととモーラを追うぞ!
カル
ハハッ、そうだな。 それじゃあ、少し仕切らせてもらおうかな。
カル
ルジーナ、セリア、 それにShou-chan。
カル
俺がこの地にいるのは ティリスを助けるためだ。
カル
でも、この地に来たことで 俺は自分について色々と知ることができた。
カル
だから俺はバリュオンともっと話したい。 そして、俺自身についてもっと知りたい。
カル
そのためにはモーラからバリュオンの力を 取り戻す必要がある。
セリア
私もティリスを助けたいし、 モーラとはもっと話したい。
パリス
色々と迷って悩んだけど 今はティリス様を助けるのが最優先だから。
ルジーナ
ケッ、相変わらずムカつくヤツだな。 断られねーってわかって頼みやがって。
ルジーナ
今回は俺の目的とも一致してるし 力は貸してやる。
ルジーナ
逆に俺のためにお前たちが 力を貸してるって感じだけどな。
カル
ハハハッ、 さて、それじゃあ出発するとしようか。
セリア
そうね。いつまでもルジくんの相手してたら キリが無いわ。
???
この地の北に見える城。 “魔皇城エストリア”を目指してください。
モーラ
ここであなたたちと 何かするつもりはありません。
モーラ
フフフッ、セリアは相変わらず 興味深い人間ですね。
モーラ
かつてイシュグリアでもっとも古い国が 存在しました。
モーラ
古の時代、 魔神たちは強大な力を持つ盟主の下、
モーラ
互いに争いを続け 自身を高めていたそうです。
モーラ
しかし、ある時、ある魔神が現れ 辺境に新国家を樹立します。
モーラ
その魔神はイシュグリアの統一を目指し 旧体制の盟主を倒そうとしたのです。
モーラ
2つの勢力は激しい争いを始め、 双方に甚大な被害が出ました。
モーラ
しかし、そんな中、魔神の盟主と新たな王は 戦いの中で争うのではなく
モーラ
その友好の証の1つが この“海上油田アデル”です。
モーラ
王は盟主が住むこの極寒の地に 彼が持つ必要な技術を提供したのです。
モーラ
2人の王は突然の方針転換に怒った それぞれの家臣たちから追われ
モーラ
その2人がどこへ逃げ どうなったかは不明です。
モーラ
一説では新国家が存在した地 レームの西で身を隠し
モーラ
その後、巨大な勢力はしばらく作られず この地は混沌とした時代に入るのです。
ルジーナ
その混沌に乗じてお前は レームを支配したってことか。
モーラ
この地の魔神たちは闘争ばかりを望み 本当の信念などありません。
モーラ
だから私はその王たちの遺志を 継ごうと考えたのです。
カル
つまり、アンタはこの地を 支配するつもりってことかい?
モーラ
私は神々の世界もグランガイアも エルガイアもすべてを支配します。
モーラ
そして、くだらぬ戦いを すべて終わらせるのです。
ルジーナ
で、そのための犠牲を 考えるつもりは無いってわけか。
モーラ
虫ケラの命など大いなる統一の前では 犠牲ですらありません。
モーラ
これを聞いてあなたたちがどうするかは わかりません。
モーラ
魔皇城エストリアへの道中にある 白迷雪原ジグでお待ちしています。
モーラ
そこで、あなたたちの答えを 聞かせてください。
カル
さて、モーラの話も聞けたし 俺たちはどうする?
ルジーナ
アイツは人間のことなんざ 何も考えてねー。
パリス
たとえ彼女が世界を統一し 平和を築いたとしてもそれは一時のもの。
パリス
永遠に続く平和が無いことなんて 歴史が証明しているわ。
パリス
だったら、いかに犠牲を少なく 長い平和を築くか、
カル
それに、モーラを放っておいたら ティリスも救えないしな。
カル
ハハッ、Shou-chanも 同意見って感じかな。
セリア
私も…私もみんなと同意見よ。 それは揺るがないわ。
セリア
でも…だからってモーラを 頭から否定するのも違う気がするの。
セリア
私たちは彼女の本当の気持ちに まだ触れられてない気がする。
ルジーナ
アイツだってそんなもんに 触れられたくないだろうよ。
ルジーナ
アイツはやりたいことをやる。 俺たちの目的とそれは反する。
セリア
そうね……。 そうなのかもしれないわね……。
ルジーナ
ケッ、素直なお前を見ると どうも調子が狂いやがる。
カル
ハハッ、まあ、あれもルジーナなりの 優しさってヤツだろ?
セリア
次にモーラに会う時までには 気持ちを切り替えておくわ。
カル
セリアのフォローは Shou-chanがしてくれるからさ。
セリア
いえ、その言葉を聞いて もっとやる気が出てきたわ。
セリア
モーラに私たちの気持ち、 しっかり伝えてあげるわ。