パリス
これが霊峰ナーガ……。 雰囲気のある山ね。

カル
ああ、ここはこの地を支配してきた 代々の竜の力が眠っている場所らしい。

パリス
その力を使って扉を開くつもりなのね。

???
そうだ。だから貴様たちをこれ以上、 進ませるわけにはいかない。

カル
リオメルグさん!

リオメルグ
カル様、やはりその者たちと 行動をともにしましたね。

カル
違うんだ。 聞いてくれ!

カル
俺はみんなときちんと話したいんだ!

カル
みんなが納得できる 何か他の方法が無いのかを!

巨大な声
くだらんな。 それこそ別の世界に住む者の言葉だ。

リオメルグ
バリュオン様!

セリア
こ、これがカルのお父さん?

ルジーナ
ケッ、息子と違って 随分と迫力があるじゃねーか……。

バリュオン
……フン。

バリュオン
リオメルグよ、 儀式の始まりは近い。

バリュオン
お前も周辺の警備を始めろ。

バリュオン
こんな愚か者たちより 危険な相手がいるだろう。

リオメルグ
し、しかしバリュオン様……。

カル
俺の話を聞いてくれ!

バリュオン
魔神の力もまともに使えん者の 言葉など聞く耳は持たぬ。

バリュオン
俺に何かを伝えたければ お前の強さを示すのだな。

バリュオン
この地では それがすべてと教えただろう。

バリュオン
血の繋がりなど何の意味も無い。

バリュオン
この地では俺が最強だ。 それ故に俺は俺のやりたいことをやるだけ。

バリュオン
カルナ・マスタは神々の世界に戻す。 この儀式を成功させてな。

カル
ま、待ってくれ!

リオメルグ
カル様、先ほども言いましたが 今回は私も容赦はしません。

リオメルグ
儀式の場にあなたを入れることは 決してありません。

カル
リオメルグさん!

カル
クッ……。

ルジーナ
随分と楽しい状況じゃねーか。

ルジーナ
なあ、カル様よー!

セリア
アンタ、本当に性格悪いわね……。

ルジーナ
ハン、優等生の甘ちゃんと思ってたら 家庭の問題がどっさり。

ルジーナ
吐き出してみろよ。 お前の汚い本音ってヤツをさー!

カル
…………。

カル
ハハッ、悪いがルジーナ。 もうその段階は終わったよ。

カル
今はただ目の前のことに 正面からぶつかるだけだ。

カル
Shou-chan、バリュオンの言葉、 お前も聞いただろう?

カル
何かを伝えたければ強さを示す。

カル
つまり、アイツを俺たちで 倒せばいいってことだ。

カル
わかりやすくていいだろう?

セリア
カル、本当にそれでいいの?

カル
ああ、構わない。 というか、アイツを倒すのを手伝ってくれ。

カル
俺1人じゃとても勝てそうもないからな。

パリス
それはわかるわ……。

パリス
あの迫力、モーラが別次元の力があると 言うだけのことはあるわね。

ルジーナ
チッ、面倒だがやるしかないだろうが。

ルジーナ
Shou-chan、 相手はお前の親友の父親だ。

ルジーナ
お前がしっかり相手をするんだぞ!

セリア
ルジーナ、アンタ、サボろうとしてるわね。

カル
ハハッ、Shou-chan、 俺も期待してるぜ。

カル
それじゃあ、行くとするか。

カル
ルシアスを倒したお前の力、 あの頑固者に見せてやってくれ!