パリス
セリア、お待たせ。

セリア
……パリス、何か悩んでる?

パリス
な、きゅ、急にどうしたの?

セリア
うーん、なんかいつもと違うと 思ったんだけど気のせい?

パリス
え、ええ、私は大丈夫よ。

セリア
そう、私はてっきりアム=ユノスに言われ たことを気にしてるのかと思ったんだけど。

パリス
…………。

パリス
セリアって妙に勘がいい時があるわよね。

パリス
そうね。 隠してても仕方ないわね。

パリス
ええ、セリアの言う通り。 アム=ユノスの言葉が引っかかっているの。

パリス
「また君は流されていやしないかい?」 っていうあの言葉がね……。

セリア
で、実際どうなの? パリスは流されているの?

パリス
いえ、私は自分で決めた意志で 動いているわ。

パリス
召喚院に入ったのもそうだし、ティリス様を 助けるためにこの地に来たのもね。

セリア
だったら気にする必要は無いんじゃない?

パリス
ええ、でもアム=ユノスはあの中で 私だけに覚悟が足りないと言った。

パリス
それは事実だし、それを聞いて私も

パリス
あなたたちに比べて自分に何かが足りないと 感じたのも確かなの。

セリア
何かが足りないか……。

パリス
ええ、それが何かを考えていたら……。

不気味な声
敵地でくだらぬ話をダラダラと……。 やはり人間など取るに足らぬ存在だな。

セリア
誰!?

竜型の魔神
私はこの地を治める魔神 “煌竜覇神バリュオン”様に仕える竜徒

竜型の魔神
リオメルグだ。

リオメルグ
くだらぬ人間たちよ。 お前たちをこれより先に進ませはしない!