パリス
アム=ユノスが倒したってカルは 言っていたけど
あの巨人はかつてアム=ユノスの支配を拒み 戦いを挑んだ存在です。
モーラ
そして彼女に敗れそこに死ぬまで 縛られ続けたそうです。
セリア
死んだ後もそのまま縛られてる みたいだけどね……。
モーラ
彼女はもうすでにこの巨人に対する 興味を失ったのでしょう。
パリス
興味を失ったからってこんな大きな存在を 放っておいたっていうの?
モーラ
悠久の時を生きる彼女にとって それは些細なこと。
モーラ
今は彼女の興味の対象のようですが、 それがいつ冷めるかは私にもわかりません。
モーラ
あの巨人のように放っておかれるだけ。 何の興味も持たれずそのまま永遠に……。
パリス
Shou-chan、負けるわけには いかないわよ……。
モーラ
では、私から特別に重要な情報を お伝えしましょう。
モーラ
いえ、今のあなたたちにとっては 本当に重要な情報です。
モーラ
あの破壊神カルナ・マスタと戦うかを 迷っているあなたたちにとっては。
パリス
……当然のようにその情報は 知っているのね。
モーラ
あなたたちは自分たちが魔神の支配する地に いることを忘れてはいけません。
モーラ
いつだって私たちの目と耳は あなたたちに向かっているのですから。
セリア
すべてを見聞きしてるなら 私たちはとっくにあなたにやられてるわ。
モーラ
フフッ、わざと生かされてるとは 考えないのですね。
セリア
……この話はもういいわ。 それよりその情報を早く教えて。
モーラ
そうですね。アム=ユノスと違い 私たちの時間は限られているのでしたね。
モーラ
ルシアスとかいう神により この地に封じられたカルナ・マスタは
モーラ
この地に降りた後、私を含めた8体の 魔神によりさらなる封印を施されています。
モーラ
ええ、シュスイやモルデリム、アム=ユノス 六鎧ベイオルグに魅入られた魔神、
モーラ
それと、支配する地を捨て封印を守る魔神、 ファル・ナーガの地を支配する魔神、
モーラ
それに私を加えた8体の魔神により カルナ・マスタは封じられたのです。
セリア
モーラ、どうしてあなたたちは カルナ・マスタを封印したの?
セリア
それだけ力を持った魔神たちなら 封印せずに倒せそうなものだけど。
モーラ
いえ、残念ながら当時の私たちでは それを封印するのが限界でした。
モーラ
しかも、ただ封印するのではなく 自分の力の一部とともに封じることでしか。
モーラ
ルシアスと人に対する怒りで 破壊の限りを尽くしました。
モーラ
当時、この地を支配していた メロードを除く7体の魔神は
モーラ
さすがにその危険を感じ それぞれがカルナ・マスタに挑みましたが
モーラ
そして我々が絶望にくれる中、 メロードが現れ我々に策を提案したのです。
モーラ
自身の力とともにカルナ・マスタを 封じる術を使う策を。
モーラ
私たちはカルナ・マスタの力を 封印することができました。
モーラ
それぞれが持つ強大な力も 同時に封印しながら。
パリス
では、今のあなたたちは本来の力では 無いというの?
モーラ
でなければ、私たちが人ごときに 遅れを取ることなどありません。
セリア
つまり、すべての魔神を倒したら やっぱりカルナ・マスタは復活するのね?
モーラ
私たちが封印に成功したのは あくまでカルナ・マスタの力だけ。
モーラ
傷ついた体を癒やすため この地のどこかで眠っているのでしょう。
セリア
やっぱりティリスを救うためには カルナ・マスタは倒さなくちゃダメなのね。
セリア
モーラ、ありがとう。 あなたのおかげで私も覚悟ができたわ。
モーラ
私がウソを言っているとは 思わないのですか?
セリア
どちらにしろ、この地にある脅威は 全部どうにかしないといけないしね。
セリア
あなたはティリスを開放するための 障害になるの?
モーラ
私の目的をあなたたちが どう理解するかですから……。
セリア
そう……でも、私はそうならないと いいなって最近は思うようになったの。
セリア
それじゃあ、パリス、Shou-chan、 先に進みましょう。
セリア
とりあえずこの地の魔神は どうにかしないといけなそうだしね。
モーラ
……縛られているのは巨人だけでは ないようですね。
モーラ
コソコソするのはあなたらしく ないのでは?
シュスイ
モーラよ。 お前の暗躍は我が目的の邪魔になる。
モーラ
自身が私におびき出されたとは 考えないのですか?
モーラ
あなたが強くなるための生贄は もうこの地にほとんど残っていません。
モーラ
これ以上、あなたが強くなる前に 私の手で直接滅ぼしてあげましょう。
モーラ
最強などというくだらない幻想に 捕らわれたあなたの目標など
モーラ
私の理想の前ではゴミのような 存在でしかないのですから。