ここもまた酷い荒れようね……。

この先に魔神メロードがいるのね。

…………。

お前ら気を付けろ。 この荒れ方、さっきの館とは少し違うぞ。

別の何かがいる可能性もあるな。

フォッフォッフォッ。 さすがじゃな。ルジーナ。

グラデンス様！

うむ。 皆、無事そうで何よりじゃ。

どうしてこちらに？

フム……実はオーンを探していたら ここに辿り着いたんじゃよ。

えっ？ ってことはこの荒れてるのは……。

おそらくオーンが暴れた跡じゃろうな。

チッ、やっぱりか。

あの男が誘導したのはここだったのね。

あの男？

ここへ来る途中、オーン様に恨みを持つと いう男に会ったのです。

その男はオーン様を誘導して 魔神や魔獣と戦わせているようでした。

フム……。

そう言えば、グラデンス様にも恨みを 持ってるとか言ってたわね。

グラデンス様、何かご存知ですか？

ワシらに恨みを持つ者は多いからのー。

とはいえ、その中でイシュグリアに いる者は限られるだろうが……。

こ、この叫び声は！

メロードの叫び声……。 やっぱりここにいたようね。

こ、今度は何？ これもメロード！？

……これはオーンが 暴れておるんじゃろうな。

クソッ、まだ叫び声と振動の位置は 離れてるが

このままじゃメロードを ヤツに倒されちまうぞ！

……お主ら、オーンに何か 言われてるようじゃな。

状況の予測はなんとなくできる。

わかった。 ワシがオーンの方へ向かおう。

お主らはその間にメロードとかいう 魔神を倒すのじゃ。

グラデンス様、 ありがとうございます！

Shou-chan、 急いで声の方に向かいましょう！

グラデンス様！ その前にカルの話が！

ぬ？ お主たちカルに会えたのか？

は、はい。 ですが……。

フォッフォッフォッ、よい、よい。 ヤツは無事だったのじゃろう？

だったら後はどうとでもなる。

ヤツのことはお主たちに任せる。 ワシはそう決めたんじゃよ。

Shou-chan、あのバカは頭で 考え過ぎるクセがある。

もう少し肩の力を抜くよう お主から言っておいてやってくれ。

さて、ワシはもう行くぞ。

オーンを止めんとお主たちが 大変なことになりそうじゃからな。

チッ、俺たちも急ぐぞ！

どうせ途中で魔物どもが暴れてるに 決まってやがる。

誰でもいい。

一番早く着いたヤツが メロードを倒せ！

この後もイシュグリアで 戦いを続けたければな！

当たり前じゃない。 私はカルの真意を聞きたいのよ。

Shou-chan、 アンタもそうでしょう？

だったらグズグズしてないで 早く出発しなさい！

私は召喚院でもっと人の役に立ちたい。

だから、この任務をしっかりとこなして 他の人から信用されたいの。

そのためには、こんな任務の途中で エルガイアに戻るわけにはいかない。

Shou-chan、お願い。 メロードを倒して。

私の力だけじゃきっと足りない。 だから……。

ごめんなさい。 こんな所で話すことじゃないわね。

さあ、急ぎましょう！