…………。

…………。

バカ野郎だな……。

ええ、バカね……。

この２人から同時にバカって言われると さすがにこたえるわね……。

大体なんでテメーらは レームで気付かなかったんだ！

自分がどこにいるかくらい 地図を見て少し考えればわかるだろうが！

パリス！

テメーもこいつの保護者なら 現在位置ぐらいちゃんと説明しやがれ！

パリスをあんまり責めちゃかわいそうよ。

悪いのはこのバカなんだから！

それにティリスもティリスよ！

なんでこのバカにばっかり 声をかけるのよ！

私だって少しは話したいのに……。

うるせーぞ、バカ女！ 話がズレるじゃねーか！

アンタこそうるさいのよ！

こいつがバカなのは 最初からわかってることでしょ！

クソッ、メンドクセー女だな！

俺が言いたいのは そんなことじゃねーんだよ！

その話をする前段階で 話をズラしやがって！

ハァー、本当にルジくんって 面倒くさい男ね。

だったら最初からその話をすれば いいじゃない。

この女はホントに……。

クソッ、まあいい。

問題なのは、今俺たちがいるのが ベイオルグって場所ってことだ。

それの何が問題なのよ？

バカ女は少し黙ってろ！ 話が進まねー。

いいか、あのモーラとかいう魔神は

橋の先にベイオルグがあるって 言ってやがった。

それなのに俺たちは女神さんに飛ばされて 橋の先にはいない。

それなのにここはベイオルグってことだ。

そんなの、モーラが私たちを ダマしてたってだけじゃない。

何が問題なのよ。

そのダマされてたのが問題なんだよ！

あの魔神、俺たちをダマして どうする気だったのか……。

考えてても仕方が無いわ。

ティリスは私たちに ここの調査を進めてくれた。

それには何か理由があるはずよ。

だったら今はそれを信じるだけ。

疑り深い人間的に歪んだルジくんでも ティリスなら信じられるでしょう？

この女は……。

そもそも、お前はあの魔神を 信じてたんじゃねーのか！？

ちょっと待って！

それ以上はまた後でやってちょうだい！

ティリス様が移動してくださった場所と 言ってもここはイシュグリアよ。

まずはもう少し安全な場所を探して 移動しましょう。

溶岩が吹き出しているこんな場所には いつまでもいたくないわ。

暑いし……。

そうね。 確かにこの暑さはイヤになるわ……。

…………。

何よ、ルジーナ！ こっちをジッと見て！

アンタまた私たちの水着姿を 想像してたんじゃないでしょうね！

俺はそんなもんに興味なんかねー！

どーだか。

パリス、行こう！

スケベ担当は グラデンス様だけで十分よ。

……そうね。

…………。

……気持ち悪い人。

おい、テメーらふざけんな！

Shou-chan！

テメーもニヤニヤしてないで なんか言いやがれ！