低能な人間とはいえこの地に来ただけあり 戦いはまともにできるようですね。
モーラ
低能からの格上げが 必要ということでしょうか。
ルジーナ
テメーが用意した罠とやら 全部俺がぶっ壊してやったぜ。
ルジーナ
細かいことをうるせーな。 今はお前に構ってる場合じゃねーんだよ。
Shou-chan! アンタまだそいつを倒せてなかったの!?
モーラ
私に前言を撤回させるとは 不愉快な人たち……。
セリア
それより、早くカルについて 知ってることを話してよ。
セリア
バカじゃないの! 信じてるわけないでしょ!
セリア
ただ、聞くだけ聞かないと 気持ち悪いじゃない。
セリア
ルジくんは頭を使い過ぎちゃって 簡単なことがわからないのよね。
モーラ
そこの利口なフリをした女や猿より よっぽど面白い。
モーラ
かつて、騙されていると知りながら 私を育て続けた老人を思い出しました。
モーラ
彼が語っていた 「お前は何と戦っているのか?」
モーラ
あなたの単純さを評価して 少しだけ話しをしてあげましょう。
モーラ
イシュグリアを支配している魔神は 私やシュスイも含めて8人います。
モーラ
あなたたちがこの先に進むというのなら 他の者とも戦うことになるでしょう。
モーラ
しかし、あなたたちは決して すべての魔神を倒すことはできません。
ルジーナ
ケッ、お前やシュスイとかいうヤツらと 同じレベルなら勝てない相手じゃないがな。
モーラ
強さだけではない要素の存在に 気が付けないとは……。
モーラ
それに、あなたたちはシュスイの 本当の怖さを知らないのです。
ルジーナ
で、お前は俺たちに他の魔神の情報を与えて その隙にここから逃げようってのか?
モーラ
私がまだ真の力を出していないことを 知りながら敢えて強がる。
モーラ
セリア、あなたとはまたゆっくり 話をしてみたいものです。
モーラ
それまで他の魔神に殺されないよう 気を付けるのですよ。
セリア
それに、カルの話もやっぱり しなかったわね。
パリス
でも、モーラが本気じゃなかったのは 彼女が言っていた通りだと思うわ。
パリス
シュスイもそうだけど、魔神たちが何を 考えているのか本当にわからない……。
ルジーナ
どこにどんな敵が どれだけいるかわからねー。
ルジーナ
だから召喚院のお偉いさんたちも 戦い方に困ってるんだろ。
ルジーナ
どの程度の戦力をどこに投入すべきか わからないんだからな。
セリア
ハアー、 ルジーナもパリスも考え過ぎなのよ。
セリア
この地の魔神を倒して ティリスを開放することでしょ!
ルジーナ
これ以上、お前たちの尻拭いを してられるか。
セリア
私たちは私たちにやれることをやる。 それだけよ。
パリス
でも、どうしてあなたは先に この地に向かったの?
セリア
私は勝手なことをしたティリスを 早く開放して引っ叩きたいんだから!
パリス
ティリス様を開放する時、 セリアは側にいさせてはダメなようね……。
オーン
フン、グラデンスめ。 とっとと俺が来ることを認めればよいものを
オーン
面倒な仕事ばかり押し付けて 誤魔化しおって。