我が名はルシアス…ゲートを司る神…


呪われし者…召喚師よ…


汝は世界を滅ぼした…


我の消滅とともにイシュグリアの封印は解かれる…


すべての魔神がこの地を蹂躙するだろう…


秩序は消え混沌が世界を支配する…


ただ我は哀しむ…我が世界が滅びるのを…


…Shou-chan…


…Shou-chan?


……!Shou-chan!!


ティリス
Shou-chan! 大丈夫!?

ティリス
よかった~!

ティリス
なかなか目を覚まさないから 心配したんだよ!

ティリス
ルシアス様…… いなくなっちゃったね……

ティリス
本当にこれで良かったんだよね?

ティリス
…………。

セリア
ティリスーー! Shou-chanーー!!

ティリス
セリア!

ティリス
それにカルくんたちも!

カル
Shou-chan……。 やったんだな。

カル
ルシアスを倒すとか どんだけお前はすごいんだよ!

カル
なあ、セリア!

セリア
まあ、ティリスの助けがあったとはいえ アンタにしては上出来ね。

セリア
褒めてあげるわよ!

セリア
ホント、がんばったね。 Shou-chan。

ルジーナ
……おい、俺は今、 怒れる神より怖いモンを見たぞ!

セリア
うるさいわね!

パリス
本当にルシアス様を倒すなんて……。

パリス
やっぱり私の目に狂いはなかったわね。

パリス
あなたを味方にできていれば エリオール様も……。

パリス
……ごめんなさい。 過ぎたことね。

パリス
今は止めておくわ。

パリス
Shou-chan。

パリス
あなたとともに戦った記憶、 私は一生忘れない。

ルジーナ
ケッ、どいつもこいつも

ルジーナ
Shou-chan、Shou-chan って、うるせーな。

ルジーナ
俺様が援護してやってたんだ。

ルジーナ
これくらいやって当然だぜ。

ルジーナ
なー、Shou-chanよ。

ルジーナ
いいか、エルガイアに戻ったら とりあえず俺の所に来い。

ルジーナ
俺の部隊に特別に 入れてやるからよ。

セリア
また、それ?

セリア
アンタも芸が無いわね。

ルジーナ
なんだとコラ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。

アーク
来たか……。

アーク
喜んでいる中、すまないが、 時間はもう無いようだ。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。

セリア
何、これ……。

セリア
こんな凶悪な気配、 今まで感じたことないわよ……。

カル
これが、ルシアスが封印していた 災厄か……。

アーク
ティリス。 覚悟はできているな。

ティリス
うん。 大丈夫。

セリア
本当に大丈夫なの?

セリア
こんなすごそうなの アンタ1人で抑えられるの?

アーク
今のティリスの力では ムリだろう。

セリア
何言ってるのよ!

セリア
さっきは大丈夫って 言ってたじゃない!

セリア
それじゃあ、この状況、 どうしろってのよ!

アーク
そう、焦るな。

アーク
今のままではムリというだけだ。

アーク
もちろん策はある。

カル
…………。

アーク
封印が解けた瞬間、 俺が中に入り、

アーク
待ち受けてる魔神どもを すべて倒す。

アーク
それと同時にティリスには ここに留まりゲートを閉じ続けてもらう。

セリア
え、どういうこと?

セリア
それって、ティリスが ずっとここから離れられないってこと!?

アーク
そうだ。

セリア
バカ言ってんじゃないわよ!!

セリア
そんなのダメに決まってるじゃない!

アーク
だが、今はそれしか手はない。

セリア
ふざけないで!

ティリス
セリア、ありがとう……。

ティリス
でも、大丈夫。

ティリス
私、覚悟はできてたから。

ティリス
私の力だと、まだルシアス様みたく 自由にゲートは操れないの。

ティリス
でも、その場にいれば なんとかすることはできる。

ティリス
だから、ルシアス様を倒すって 決めた時に

ティリス
私もこうなる覚悟はしてたの。

セリア
でも……。

ティリス
大丈夫だよ!

ティリス
ずっとそのままって わけじゃないから!

ティリス
私の力が強くなれば

ティリス
きっとルシアス様みたく 自由にゲートを操れるようになるから。

ティリス
それまでのガマン!

セリア
それって何年後の話よ……。

アーク
何年ではなく何百年だろうな。

セリア
冗談じゃないわ!

セリア
他に方法はないの!

セリア
カル!ルジーナ!パリス! 何とか言ってよ!

カル
…………。

ルジーナ
ケッ……。

パリス
ッ…………。

セリア
Shou-chan!

セリア
アンタ、ティリスのパートナーでしょ!

セリア
なんとかしてみせなさいよ!

???
ならば、お主たちが強くなれ!

カル
グラデンス爺さん!

グラデンス
カル、セリア、ルジーナ、 パリスちゃん

グラデンス
そして、Shou-chanと ティリスちゃん、

グラデンス
ルシアス様との戦い。 よくやったの。

グラデンス
お主たちの活躍は 人が自分で歩く未来を作り出した。

グラデンス
それは十分に誇っていいことじゃ。

セリア
でも、そのせいで ティリスの自由が!

グラデンス
だから言ったであろう。

グラデンス
お主たちが強くなれと。

セリア
どういうことでしょう……。

グラデンス
このグランガイア封穴が 封じている異世界。

グラデンス
その名は “イシュグリア”。

グラデンス
我々人間が未だ 訪れたことの無い地じゃ。

グラデンス
そこは魔神たちの棲まう地。

カル
魔神の棲まう地だって?

グラデンス
そうじゃ。

グラデンス
エルガイアやグランガイアに 現れる魔神は

グラデンス
イシュグリアに施された封印の隙間を抜け 訪れた小物ばかり。

グラデンス
本当に強力な魔神たちは イシュグリアに棲み続けておる。

ルジーナ
あの魔神どもが 小物だって……。

セリア
でも、それとティリスとの話は……。

グラデンス
焦るでない。 セリアよ。

グラデンス
ティリスちゃんの力は未熟。

グラデンス
それ故、イシュグリアから出ようとする 魔神の一部しか封じることができぬ。

ティリス
…………。

セリア
それじゃあ、ティリスが犠牲になる意味が 無いじゃないですか!

グラデンス
落ち着け。 本題はここからじゃ。

グラデンス
カルよ。

グラデンス
お主ならワシの言いたいこと わかっておるじゃろう?

カル
つまり、こちらから イシュグリアには自由に入れる。

カル
そして、向こうにいる 凶悪な魔神を倒してこい。

カル
そうすれば、女神さんは自由になる。

カル
そういうことだろ。

グラデンス
フォッフォッフォッ。 さすがじゃの。

グラデンス
セリアよ。 わかったか。

グラデンス
お主たちは今まで以上に 強くならねばならない。

グラデンス
神を倒す術。 召喚術を磨いてな。

セリア
…………。

パリス
グラデンス老、状況は理解しましたが、

パリス
やはり一部しか封印できないのは 危険なのでは?

グラデンス
そうじゃな。

グラデンス
今後、グランガイアだけでなく エルガイアにも

グラデンス
これまで以上に凶悪な魔神が 出現し始めるじゃろう。

パリス
それでは!

グラデンス
安心せい。

グラデンス
そこは抜かりはない。

グラデンス
すでに召喚老の1人。

グラデンス
最初の召喚師である“オーン”が

グラデンス
腕利きの召喚師を集め 迎撃準備はしておるわ。

ルジーナ
……この事態を 予測済みだったってことか。

ルジーナ
気に入らねーな。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。

アーク
どうやら、 本当にもう時間が無いようだ。

アーク
俺はこのままイシュグリアに入る。

アーク
Shou-chanよ。

アーク
お前の存在は すでに世界を変えるだけの力がある。

アーク
その力、何者にも利用されず 自分の大切な者を守るために使うんだ。

アーク
俺のようにはなるなよ。

アーク
フフッ、この俺が説教なんて 昔の仲間が見たらどう思うかな。

アーク
……イリア。 今からお前を迎えに行くぞ。

アーク
召喚師たちよ! 人の未来はお前たちに託した!

アーク
神の支配から逃れた世界で 必ず平和を手にしてくれ!

カル
行っちまったな。

ルジーナ
ケッ……。

セリア
…………。

ティリス
…………。

ティリス
それじゃあ、次は私の番だね。

ティリス
みんな、今まで本当にありがとう。

ティリス
みんながいたから、 私はここまでがんばってこれたんだよ。

ティリス
ルジくん、最初は怖い人かと思ったけど 面白いだけじゃなくて実は優しくて……。

ティリス
すっごい頼りになるルジくんと 友だちになれて

ティリス
私、本当に嬉しかった。

ルジーナ
フン……。

ティリス
パリス。

ティリス
パリスは本当に優しい子。

ティリス
自分のことは後回しにして 他人のためにいつもがんばる。

ティリス
私、そんなパリスのこと 大好きだよ。

パリス
ティリス様……。

ティリス
グラ爺、ちょっとエッチだけど いつもみんなを陰から守ってくれてた。

ティリス
グラ爺がいるから、カルくんやセリア Shou-chanたち召喚師が

ティリス
めいいっぱいがんばれる。

ティリス
グラ爺、これからも みんなのことよろしくね。

ティリス
私はもう、Shou-chanの側には いられなくなっちゃうから……。

グラデンス
ティリスちゃん、すまないの。

グラデンス
お主にツラい役目を 押し付けてしまって……。

ティリス
気にしないで!

ティリス
みんなを守るのは女神である 私の役目だもん♪

ティリス
それと、カルくん!

ティリス
これからもShou-chanの 親友でいてあげてね。

ティリス
カルくんがShou-chanの親友だから 私も安心して任せられるんだから♪

カル
ああ、もちろんだ……。

ティリス
あ、もちろん私もカルくんのこと 親友って思ってるからね!

カル
ありがとう……。 すごく嬉しいよ女神さん。

ティリス
フフッ、最後まで“女神さん” なんだね。

ティリス
いつか、ティリスって呼んでもらえると 嬉しいな。

ティリス
…………。

ティリス
セリア……。 そんな顔しないで。

セリア
…………。

ティリス
私、セリアと友だちになれて 本当によかった。

ティリス
私の周りにこんなにケンカできる相手 いなかったから……。

ティリス
ねえ、セリア……。

ティリス
私たち、ずっと友だちだよね?

セリア
当たり前じゃない……。

セリア
当たり前じゃない!

セリア
アンタがなんて言おうと、 私はずーっとアンタの友だちよ!

セリア
文句は言わせないからね!

ティリス
セリア……ありがとう……。

ティリス
それじゃあ、私もそろそろ行かないと。

セリア
ちょっと、ティリス!

セリア
Shou-chan! アンタもボーッとしてないで……。

ティリス
大丈夫だよ。

ティリス
Shou-chanには 何も言わなくて大丈夫。

ティリス
だって、Shou-chanは 私のShou-chanなんだから!

ティリス
ね、Shou-chan!

セリア
ティリス……。

ティリス
それじゃあ、私の力で みんなをグランガイアの入口に戻すね。

ティリス
ここは、もうすぐ危険な状態になるから。

セリア
さよならは言わないわよ!

セリア
絶対に私たちが魔神どもを倒して アンタを開放してあげるんだから!

カル
そうだな。

カル
俺たちにはルシアス様を倒した 召喚師も付いてるしな。

パリス
私も本国に戻り、

パリス
必ず魔神を討伐できるだけの 戦力を整えてみせます!

ルジーナ
ハン、どいつもこいつも 本当に役に立つのかね。

ルジーナ
そもそも、俺様がいなきゃ、 魔神討伐も始まらないだろうが。

グラデンス
フォッフォッフォッ、 頼りになる者ばかりじゃな。

ティリス
みんな、ありがとう!

ティリス
それじゃあ、後は任せて。

ティリス
みんな、またね!

ティリス
みんなが私にまた会いに来てくれるのを ずっと待ってるね!

ティリス
私、私……

ティリス
またみんなに……

Shou-chan……


今までありがとう……


あなたにまた会える日を……


楽しみに待ってるね……


ずっと…


ずっと……


カル
行っちまったな……。

セリア
ティリスのバカ……。

セリア
次に会った時は 絶対に怒鳴ってやるんだから……。

グラデンス
召喚師たちよ。

グラデンス
今はうつむく時ではない!

グラデンス
お主たちはこれからさらなる困難に 立ち向かわねばならぬのだ!

グラデンス
今日、この時より お主たちの新たな戦いは始まった!

グラデンス
我らのためにその身を捧げた 女神のためにも

グラデンス
我らは手にした自由を 守らねばならない!

グラデンス
そのためにも、 魔神との戦いは避けられぬ!

グラデンス
召喚師たちよ。 強くなれ!

グラデンス
再び世界を救えるほどにな。

カル
わかってるよ。 グラデンス爺さん。

カル
わかってる。

カル
もちろん、Shou-chanもな。

カル
Shou-chan。

カル
俺たちはまだ止まれないぜ。

カル
ティリスを開放するまで 俺たちは進み続けなくちゃいけないんだ。

カル
どこまでも広がり続ける 俺たちのフロンティアをな!