ルジーナ
ここが“古代竜の森”か。

ルジーナ
確かに化石みたいな竜が現れても おかしくない暗い場所だな。

セリア
“古代竜の森”?

パリス
ここにはかつて伝説の古代竜が 眠っていたそうよ。

パリス
神々との大戦の少し前に目覚めて 近隣の小国を滅ぼした後

パリス
再び封印されたという伝承が残っているの。

パリス
そして……この少し先にある砂漠が その滅ぼされた小国の跡ね。

セリア
小国の跡地が砂漠って……。

セリア
その古代竜、 どれだけ大暴れしたのよ……。

セリア
それにしても、 あのアークとかいうヤツ、

セリア
「グランガイア封穴を目指すがいい」とか 簡単に言ってくれたけど、

セリア
ここからは、かなり遠そうじゃない……。

ルジーナ
ケッ、愚痴ってる余裕があるってことは この先どうするかも決めてあるんだろうな?

セリア
どういうことよ?

ルジーナ
やっぱりか……。

ルジーナ
おい!カル!

ルジーナ
この頭の優しい女に 説明してやれ!

カル
セリア、 俺たちは今、選択を迫られてるんだ。

カル
ルシアス様に会った時、 俺たちは何を言われるのか。

カル
それによって、俺たちはどうするのか。

カル
例えばルシアス様が

カル
エルガイアとグランガイアを繋ぐ門を 閉じると言ったら。

カル
エリオールが言っていたように 人間を滅ぼすと宣言したら。

カル
その時、俺たちはどうするかを 考えないといけないんだ。

セリア
それくらい私もわかってるわ。

セリア
でも、そうなったらその時に 決めるしかないでしょ?

セリア
まあ、人間を滅ぼすつもりなら 戦うしかないけどね。

ルジーナ
軽く“戦う”とか 言いやがったか……。

セリア
もちろん、先に話し合うつもりよ。

ルジーナ
神って存在を なんとも思ってねーな……。

セリア
うるさいわね!

セリア
だったら素直に滅ぼされろっての!?

カル
まあまあ。

カル
とはいえ、その時は 女神さんとも戦うことになるんだぜ。

セリア
ティリスとは戦わないわ。

カル
あ、いや……。

セリア
ティリスとは戦わない。

ルジーナ
この女、恐ろしいな……。

パリス
フフッ、この素直さを ティリス様も好きなのかもね。

セリア
な、なによ!

セリア
私はただ思ったことを 言ってるだけじゃない!

セリア
考えたって自分の気持ちが 変わるようなことじゃないでしょ?

カル
ハハハッ、確かにセリアの 言う通りだ。

カル
こんな所であれこれ考えてても 仕方がないな。

カル
まずは、前に進むとしよう!

カル
みんな、いくぜ!

カル
とはいえ、Shou-chan。

カル
自分の気持ちだけは確かめておけよ。

カル
気持ちが揺らげば その時の判断が遅れるからな。

カル
お前の判断が世界の運命を 決める可能性がある。

カル
俺が言っておきたいのはそれだけだ。

カル
さて、それじゃあ行くとするか。