ティリス
…………。

セリア
ハァーー。

セリア
ティリス! あんた、まだ心配してるの!

セリア
いい加減に私も怒るわよ!

セリア
そんなに私たちのこと 信用できないの?

ティリス
セリア、ゴメン。

ティリス
みんなのことは信用してる。

ティリス
だから、私は心配してるんじゃなくて 悩んでるの。

セリア
悩んでる?

カル
……どうやら余計なことを 言っちまったみたいだな。

セリア
この前、カルが話した ザーグから話だけ聞くってやつ?

ティリス
うん。

ティリス
カルくんの言う通りかなって思って。

セリア
だから、私たちはあいつの話に 興味なんかないって!

ティリス
セリア、聞いて!

ティリス
ううん、セリアだけじゃなくて みんなにも聞いてほしいの。

ティリス
私、やっぱりみんなはザーグの話を 聞くべきだと思う。

ティリス
今まで倒してきた堕神は、 何かしらの問題を抱えてたの。

ティリス
マクスウェルは、支配地にエルガイアへ 通じる門が開いたことで

ティリス
他の召喚師たちの相手もしなくちゃ いけないから力を分散されていたし

ティリス
カルデスは昔の戦いで 封印された状態だった。

ティリス
ゼヴァルアはアフラ・ディリスにも 注意しなくちゃいけないから

ティリス
やっぱり私たちに全勢力を 向けられなかった。

ティリス
でも、アフラ・ディリスは違う。

ティリス
準備万端で私たちが来るのを 待ち受けていると思う。

ティリス
だからきっと、アフラ・ディリスとの戦いは 今まで以上に厳しくなるに違いない。

ティリス
そんな戦いの前だから、みんなには ちゃんと納得して戦ってもらいたいんだ。

ティリス
私のことを信じてくれるのはすごく嬉しい。

ティリス
でも、それだけじゃなくて、 相手側の話もちゃんと聞いた上で

ティリス
最後の戦いに臨んでほしいから……。

ティリス
あっ、ゴメンね!

ティリス
みんなの気持ちも考えないで 私の話ばっかりしちゃったね!

ティリス
でもね、私、本当にみんなのことは 信頼してるんだよ!

ティリス
いつも頼りになるカルくん。

ティリス
すっごく優しいセリア。

ティリス
見かけによらず面白いルジくん。

ティリス
マジメでがんばり屋さんなパリス。

ティリス
そして……

ティリス
私の召喚師、Shou-chan。

ティリス
大丈夫!

ティリス
みんながどんな決断をしても 私はその決断を信じてるから!

セリア
あーーーー! もーーーー!!

セリア
ぜんっぜん、わかってない!

ティリス
セリア?

セリア
いい!

セリア
あんたが私たちに言う言葉は

セリア
「これからも一緒に戦ってね!」

セリア
これだけでいいの!

セリア
わかった?

ティリス
セリア……。

カル
そうだな。

カル
その位、シンプルな方が 女神さんぽくてわかりやすいぜ。

カル
これまで何回も助けられてるんだ。

カル
女神さんが嫌って言っても 一緒に戦わせてもらうぜ。

ティリス
カルくん……。

ルジーナ
俺は納得いかねーな。

ルジーナ
なんで俺がオモシロ担当になってんだ!

ルジーナ
もっと俺のすごさに感動しやがれ!

ルジーナ
その認識をあらためるまで 敵になる訳にはいかねーな。

セリア
素直じゃないわね……。

ルジーナ
バカ女! 何か言ったか!

セリア
何も言ってないわよ!

ティリス
エヘヘッ……。

パリス
私は言うまでもなく これからも一緒に戦わせていただきます。

ティリス
みんな、ありがとう!

ティリス
Shou-chan、大丈夫!

ティリス
何も言わなくても Shou-chanの気持ち

ティリス
ちゃんと伝わってるから♪

ティリス
だから、やっぱり私はみんなから離れて 天空殿タラールの先で待ってる!

ティリス
みんなを信じてるから ザーグの話を聞いてきてほしいの!

ティリス
どんな話をザーグが話すのか 私も知りたいもん。

セリア
まったく、しょうがないわね。

セリア
いいわ。 話を聞いてきてあんたに教えてあげる。

セリア
だから、ちゃんとその先で待ってるのよ。

ティリス
うん、わかった!

ティリス
でも、もしザーグの話がデタラメだったら みんな、その場で倒しちゃってきてね!

カル
ああ、それは任せとけって。

セリア
頼まれなくても、ぶっ倒すわよ!

ティリス
それじゃあ、私は行くね!

ティリス
Shou-chan!

ティリス
早く来てくれないと 私、怒っちゃうからね♪

カル
行っちまったな。

ルジーナ
まったく、メンドクセー神様だぜ。

カル
ハハッ、いいじゃないか。

カル
人間っぽくて俺は好きだぜ。

セリア
だから威厳がないのよ……。

カル
まあ、そこが女神さんの 魅力なのかもしれないけどな。

カル
さて、それじゃ、俺たちも行くとするか。

カル
とはいえ、この先は俺たちも 少し離れて動いた方がいいな。

カル
天空殿タラールまで ザーグの襲撃が無いだろうし

カル
自分のことを1人でゆっくり考える時間も ほしいだろ。

セリア
そうね。

セリア
いろんなことが一度に起こり過ぎてるわ。

セリア
私も少し1人になりたいかも。

カル
ルジーナとパリスさんもそれでいいかい?

ルジーナ
俺は元々お前たちと別行動が希望だ。

ルジーナ
願ったり叶ったりだぜ。

パリス
私も異論はないわ。

カル
おっし、それじゃ、この後は 天空殿タラールまで別行動だな。

カル
Shou-chan、 大丈夫だと思うが一応、気を付けてな。

カル
それじゃあ、みんな、 天空殿タラールでまた会おうぜ!

パリス
四堕神の神徒が語る真実か。

パリス
いったい、どんな内容なのかしら。

パリス
興味が無いと言ったら ウソになるわね。

パリス
どちらにしろ、エリオール様への 報告が必要ね。

パリス
あの者が語る話と どう違っているのか……。