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それは、この都市が遥か昔に 不幸な滅び方をしたためです。
エリオール
少し、あなたとお話をさせて いただきたいと思いまして。
エリオール
異界の技術を利用し 夜も輝き続ける美しい街でした。
エリオール
しかし、人々は愚かにも富を 自分たちの元に集中させようとします。
エリオール
その結果、まず最初にアルナケイドの 国王軍が各街へ進軍を開始します。
エリオール
しかし、これは各街が協力し、 ダンラードの砦を築くことで防ぎました。
エリオール
これでラナーラは平和になると 思われたのですが
エリオール
各街の人々は、アルナケイドとの戦いで それぞれの力を知ることとなりました。
エリオール
そして、それに脅威を感じ、 己の力に取り込もうと考え始めたのです。
エリオール
こうして、まず最初に古の森にあった 街が滅ぼされた。
エリオール
この街については現在、名前すら 残っていません。
エリオール
光の街ラナーラは異界の技術を兵器に転用し アルメリアを一気に滅ぼします。
エリオール
しかし、この光の街も 最後は滅びてしまいます。
エリオール
アルナケイドの生き残りが呼び出した 異界の神の力により……。
エリオール
結果として、この国は神々に襲われる前に 滅びることとなります。
エリオール
これだけ美しい街を築き上げながらも 人の心は汚れていたということでしょう。
エリオール
申し訳ありません。 前置きが長くなってしまいましたね。
エリオール
ルシアス様は、人間たちのこのような 愚行を知った上で、
エリオール
自らの欲望を抑えられず 同族で戦い続ける。
エリオール
人間である私ですら嫌悪を感じる 時があります……。
ティリス
人間には嫌な人もいるけど、 素敵な人だっていっぱいいるでしょ♪
ティリス
私は、カルくんもセリアもルジくんも グラ爺もパリスもみんな大好きだよ!
ティリス
そんな人間を滅ぼすなんて言ったら やっぱり反対したくなるんじゃないかな?
エリオール
そのお言葉、同じ人間として 非常に嬉しく思います。
エリオール
ティリス様が好きなその人々を 同じ人間が傷つける可能性もあるのです。
ティリス
だって、人間だけじゃなく、魔物にだって 傷つけられる可能性はあるでしょう?
ティリス
そもそも、今、Shou-chanたちを 危険な目にあわせているのは
ティリス
同族同士で、とかそんなのは 関係ないんじゃないかな?
ティリス
私たち神同士だって、 今はこうやって戦ってるしね……。
ティリス
これは私の考えで、 ルシアス様がどう考えているかは
エリオール
いえ、慈悲深いお考え、 非常に心に響きました。
エリオール
ルシアス様やティリス様が望む世界に グランガイアを導けるよう
エリオール
私たちも微力ながら 尽力させていただきます。
ティリス
い、いや、 そんなにかしこまらないでよ~。
パリス
いえ、私も今、ここで ご一緒できていることに感謝しています。
ティリス
エリくん、今度はもっと 楽しい話をしようね♪
エリオール
ルシアス様も苦労しているのではないか?
黒の隠者
あの者だからこそ人は惹かれるのだからな。
エリオール
では、私たちは私たちなりに 動くとするか。