う～～ん。

ここら辺にもそれっぽい場所は ないかな……。

……あれ？

あ、カルく～ん！

よう、女神さん。

そっちは手がかりあった？

全然ダメだな。

ったくあの爺さん、 どこに捕まってるのか……。

いい年して無茶するから こんなことになるんだよ……。

って、これじゃルジーナみたいだな。

ううん、カルくんがグラ爺のこと 心配してるのよくわかるよ。

ハハッ、女神様には敵わないな。

心配しなくても大丈夫だよ！

きっとグラ爺は元気にしてるよ！

カルくんが捕まった時も 大丈夫だったでしょ。

だったら、もっと凄い人だっていう グラ爺だって大丈夫に決まってるよ♪

なんかそれだと、 納得いかない所もあるけど……。

まあ、俺が心配したところで、 あの爺さんがそう簡単にくたばる訳ないか。

ありがとな。 女神さん！

でも、不思議よね。

あんたは……。

パリスちゃん。

ちゃ、ちゃん！？

め、女神様に対して 非常に申しにくいのですが……

“ちゃん”は 止めていただけますでしょうか？

パリスと呼び捨てていただいて 構いませんので……。

うん。いいよ♪

で、そのパリスさんがなんで こんな所にいるんだ？

あら、私もグラデンス老を 探しているのよ。

ここで会ってもおかしくないでしょ？

……まあ、いい。

で、何が不思議なんだ？

あら、ニーヨンのカルともあろう人が そんなこともわからないのかしら？

くだらない挑発には乗らない。 早く話してくれ。

フフッ、やっぱりルジーナとは 違うのね。

まあ、いいわ。

あなたも不思議に思ってるのでしょう？

なんで神徒は自分を殺さず 生かしたまま捕らえたのかって。

…………。

グラデンス老がもしゼヴァルアに逆らい あなたと同様に捕らえられているとしたら

彼が殺されない理由は何かしら？

…………。

私たちを誘い込むための 罠かしら？

…………。

そんな難しいこと考えるのは 後回しにして早くグラ爺を探さないと！

確かにそうですね。

カル、Shou-chan、

女神様の言う通り、私も引き続き グラデンス老を探しにいくわ。

お互いがんばりましょう。

ああ、そうだな。 よろしく頼む。

フフッ、さっきの謎もグラデンス老を 救出すればわかるかもしれないしね。

ああ、そうだな……。

フフッ……。