ティリス
ふう……。今回の任務、グラ爺から 最初に話を聞いた時は驚いちゃったよね。
グラデンス
アベル機関残党のギャレット、 およびメルの抹殺……お主に頼みたい。
ティリス
そんな……いくらなんでも あの2人を殺せだなんて!
グラデンス
エルガイアのためなんじゃ…… 分かってくれ、ティリスちゃん。
ティリス
第一、Shou-chanが そんなこと引き受けるわけない!
グラデンス
じゃが、これは召喚院の 最高機密に属する命令……。
グラデンス
Shou-chanには、 それ相応の罰則を課さねばならん。
グラデンス
Shou-chanよ、 それでもお主はこの命令を拒むか?
グラデンス
この命令を間違っている、 そう断言するのじゃな……。
グラデンス
フォッフォッフォッ……最初からお主に そのような依頼をする気はない、安心せい。
ティリス
……もしかして、 Shou-chanを試したの?
グラデンス
まあ、そういうことになるかのう。 そう怒らんでくれ……。
グラデンス
あやつは本気で、アベル機関の2人を 亡き者にするつもりだ。
グラデンス
ウォーロンの言うとおり、連邦と皇国、 そして我々召喚院が互いに手を取り合い、
グラデンス
未来に向かうべきなのは、 ワシも賛成じゃ。
グラデンス
だが、築かれるべき関係は、 流血を強いたものであっては、決してならん
グラデンス
流血を強いて築かれた関係は、 知らぬうちに人々の心を蝕む。
グラデンス
当初は上手くいったとしても、 遠くない未来、必ず破綻する。
グラデンス
だから、Shou-chanよ、 お主に新たな任務を命じる。
グラデンス
アベル機関の者たちと接触し、 連邦の力の及ばぬ場所へ逃がせ。
グラデンス
いっそ、 召喚院に引き入れてくれても構わん。
グラデンス
ワシとオーンの連名で書いたものじゃ。 これを読めばワシらの意志が伝わるであろう
グラデンス
そうなれば、ベルツも“クローザー”と 呼ばれるほどの男じゃ。
グラデンス
後は連邦政府に対して 上手く立ち回ってみせるじゃろうて。
ティリス
……うん。わかった。 この手紙を渡せばいいんだね。
グラデンス
そうそう。この任務については、早々に 聞きつけて、名乗りを上げた者がおっての。
グラデンス
そやつはもう現地…… 連邦領内のセントクリークに向かっておる
グラデンス
フォッフォッフォッ、 それは会えばわかるじゃろう。
グラデンス
あと、原因は分からんのじゃが、 セントクリークでは、
グラデンス
これまでの異界と同様に 召喚の力に乱れが生じておるらしい。
グラデンス
まあ、アルザ・マスタとの戦いすら制した お主なら問題はないと思うが、
ティリス
……分かったよ。 それじゃあ行こう、Shou-chan!
グラデンス
……Shou-chanよ。あの命令、 お主なら拒んでくれると思うとったが、
グラデンス
……いや、何でもない。 任務の方、頼んだぞ。
ティリス
……なんだか物騒な話になっちゃったけど、
ティリス
グラ爺がなんとかしてくれるみたいだし、 一安心だね。
ティリス
……さ、気を取り直して! ベルツのためにも、がんばろう!
ティリス
そういえば、先にこの地に来てる人が いるって言ってたよね。
ティリス
グラ爺は「会えばわかる」って 言ってたけど……。
???
グラデンスのジジイどもがこの任務を 依頼したのは、やっぱりテメーらか。
ティリス
え、ルジくん!? じゃあ私たちの前に 任務に名乗り出たってのは……。
ティリス
いや、ルジくんが 任務に志願なんて意外だな……と。
ティリス
やっぱり、親友の危機は 放ってはおけなかったってことだね!
ルジーナ
俺は助けてやったのに礼の1つも言わねーで 消えた恩知らずの顔を拝みに来ただけだ!
ティリス
……セリアのルジくんへの接し方を ちょっと真似てみたんだけど、
ルジーナ
そんなことより、 オーンからの預かり物がある。
ルジーナ
つまりShou-chan、 テメーにこの剣を渡せとのことだ。
ティリス
この剣……スゴイよ。 かなりの力の波動を感じる……。
ルジーナ
召喚院所有の武具の中でも、 相当な逸品だろうよ。
ティリス
Shou-chan…… オーンちゃんの期待に応えなきゃね!
ルジーナ
受け取ったのなら、さっさと先に行くぞ。 無駄話してるような時間はねえからな。