セリア
アンタ、 ルジーナたちに出くわさなかったの?
ベルツ
せっかく苦労して長官殿から簒神奪珠を 奪って、ここまで来たんですからね。
ベルツさん。 話はグラデンスの爺さんから聞いた……。
カル
そして今もアベル機関を裏切ったあんたを 敵だとは断言できないが……
カル
少なくとも、俺たちの味方でもないのも 確かだ……。
カル
あんたの持っている簒神奪珠とやらを、 渡してもらえないか……?
ベルツ
あなた方では、 私を倒すことはできませんよ。
ベルツ
召喚院の中でも実力トップクラスの3人、 それに加えて女神ティリス様……
ベルツ
あなた方と正面切って戦うほど、 俺はバカじゃありません。
ベルツ
それに、今あなた方を倒したところで、 一文の得にもなりませんからね。
ベルツ
セリアさん、ゆっくり話をすることは、 どうやらできないようですね。残念です。
セリア
私たちが、 むざむざとアンタを逃がすと思ってるの!?
カル
アベル機関が異界から入手した 何らかの装置を使っていたのか……?
セリア
でも、なんでまた私たちの前に 姿を現したのかしら……?
セリア
アイツだって、アベル機関に 追われている状態だっていうのに……。
ティリス
う~ん…… そういうんじゃない気もするよ。
セリア
そういうんじゃない……って、 ティリス、分かるの?
ティリス
単純に、セリアのことが好きだから、 会いに来たんじゃないかな?
セリア
何馬鹿なこと言ってんのよ!? こんな非常事態に!!
ティリス
これから起きることに対して、 覚悟してるんじゃないかな……?
ティリス
……まあ、私の推測でしかないんだけどね。
カル
ベルツさんはルジーナが追っているが、 あいつにだけ任せるわけにもいかない。