セリア
でも、どちらにしろ、 邪魔な存在なのは変わらないけどね……。
セリア
先程の戦いから考えると、 それも難しそうなのよね……。
ティリス
……こんな時ルジくんなら、 作戦とか考えてくれたんだろうけど……。
セリア
ま、アイツのことはともかく、 戦うにしても数が足りないことは確かね。
セリア
グラデンス様が一緒にいて下さっていたら、 だいぶ違ったんでしょうけど……。
???
Shou-chan、ティリス! こっちに来なさい!!
ティリス
今の、 Shou-chanも聞こえたよね?
レダ
相変わらずのようね。 Shou-chan、ティリス。
ティリス
うん、私もShou-chanも、 相変わらずだよ!
セリア
えっと…… 私とは、はじめまして、でいいのよね。
レダ
第十九魔神討伐隊ブラッディローズの 隊長セリアね?
セリア
さすが、グラデンス様の下で働いている だけあって、私のことも知ってるってわけね
セリア
確か……レダ……よね? “朱なる疾風”とか、言ったかしら……?
レダ
その呼び名は……やめて。 恥ずかしいから……。
ティリス
グラ爺から、レダもこの世界に来ているって 聞いていたんだけど、やっぱり会えたね!
???
呼びかけてから、 ここまで5分32秒ですか……。
???
やはり召喚院の人間は 状況把握能力が劣っていますね。
セリア
って、私たち召喚院と敵対している 組織の名前じゃない!!
ギャレット
あなた方、 アクラス召喚院と敵対する存在です。
ギャレット
ですが、安心してください。 今はあなた方と事を構える気はありません。
ギャレット
我々もあの石塊の木偶人形には、 迷惑しているということですよ。
レダ
私は…… いえ、私たちはあなたたちを待っていたの。
レダ
正確に言えば、あの魔動人形を 迅速に撃破できるだけの人員が揃うのをね。
レダ
あなたたちもあの魔動人形と戦ったのなら、 その強さも分かってるはずよね?
セリア
言いたくはないけど、 かなり苦戦しちゃったからね……。
レダ
なら、もし私1人が加勢するとしたら、 どうかしら?
ティリス
うーん……。 まだやっぱりちょっと厳しい……かな。
セリア
相当骨が折れる戦いになるのは 変わらないわね……。
セリア
魔動人形のあの破壊力を考えると、 こっちの損害を抑えながら
セリア
少しずつ相手の力を削ぎ落とすような 消耗戦、長期戦……になっちゃうかも。
レダ
あの魔動人形を早期に撃破するのは、 残念ながら難しいわ……。
レダ
でもそれは、 アベル機関の……あの2人も同じこと。
ギャレット
…………。 不本意ながら、同意せざるを得ませんな。
セリア
とりあえず一時休戦、共闘して、 まずはあの魔動人形を倒そうってことね?
ギャレット
我々は先を行かれる主ラナス様の元へ 一刻も早く追いつかなければなりません。
ギャレット
対するあなた方も、封神儀探索でこれ以上 我々に先行されるのは、困るのでは……?
ティリス
って、今、あの人たちの主が 先行しているって……。
レダ
だから私たちも…… そして彼らも時間が惜しい……。
ギャレット
鈍いあなた方でも、 お分かりになったでしょう。
ギャレット
この場では 共闘しなければいけないということを。
レダ
2人とも気持ちは分かるけど、 今は我慢して……。
セリア
問題ないみたいね。 ま、選択の余地なんて無いみたいだけどね。
セリア
そうと決まったら、共闘でもなんでもして、 さっさとあの魔動人形を倒しましょ!
レダ
あの魔動人形を 包囲するように近づきましょう。
ギャレット
あのような土塊には、その程度の 稚拙な作戦の方が効果的でしょう。
レダ
あなた方2人を 一緒に行動させるつもりはないわ。
ギャレット
その代わり、 私の連れ……メルが組む相手は
ギャレット
Shou-chan召喚師にして 頂きましょうか。
ギャレット
封神ルシアスと大神皇カルナ・マスタを 倒したという召喚師の実力……
セリア
ってことは、必然的に残りは、 私とティリスってことね。
ティリス
うーん、Shou-chanと一緒の方が 本当は良かったんだけど……。
セリア
それじゃあ、早速行動を開始しましょ! ティリス、行くわよ。
ギャレット
我々には及ばないにしろ、 それなりの奮戦を期待したいところですな。