レダ
ウッ……この感覚は……!

REPTO-MTX
ポポ……ピピ……ジポ!!

SCOUT-F03
ベクタスノトキト、オナジハンノウガ、 フタリニ、オコッタゾ!!

ティリス
ってことは、 2人とも召喚の力が戻ったんだね!

レダ
……そうみたい。 まあ、やっぱり完全ではないけどね。

封神狼
…………。

ルチアナ
神狼………。

封神狼
我は………そうか……… かの力に……支配されていたのだな……。

リアナ
神狼様が……もとの状態に……!

封神狼
…………。

封神狼
召喚の力を行使する者どもよ……。 多くは……語らん。

封神狼
本来ならば……貴様らと我は…… 敵対する存在なのだ……。

ティリス
え…? 敵対って………?

封神狼
……だが……教えておいて……やろう……。

封神狼
我ら封神儀を……召喚の柱として…… 復活させるつもりならば……急ぐことだ。

封神狼
我らを汚染した力は…… もうすぐ……すべての世界を飲み込む……。

封神狼
そうなれば……どのような存在も…… 滅びの道より……逃れる術はない。

レダ
ちょ、ちょっと待って! 汚染って……?

レダ
あなた方を暴走させた力ってこと…? それって一体……!?

封神狼
…………。

封神狼
本来……我らは……それを封じるため…… 喚び出された……大いなる……大神皇に。

ティリス
大神皇……!!

封神狼
さらばだ……召喚の術を使う者どもよ。

封神狼
貴様らが……その力を解放していくのなら… 再びまみえることも……あろう……。

リアナ
神狼様……。

封神狼
人の子よ……覚醒には至らなかったが…… お前の呼びかけ……我の元に……届いていた

リアナ
え……!

封神狼
それ故に……お前たちを…… 危険に……晒してしまった……。

封神狼
…………。

リアナ
神狼様……。

ティリス
よかったね、リアナ!

リアナ
はい…!

レダ
私たちの方も、 いろいろわかって来たわね……。

レダ
封神儀は大神皇に喚び出された存在。

レダ
現在は、本来封じるべきものに 汚染されて暴走している……。

レダ
そして封神儀を汚染した力は、 すべてを飲み込もうとしている……。

ティリス
そういえば、 神狼が暴走していた時、

ティリス
まったく別の意識が乗っ取っていた ようにも感じたけど……。

レダ
たしかにね……。

レダ
やれやれ……こんな報告したら、 召喚老はどんな顔をするかしらね…?

ルチアナ
………女神ティリス、 一応……お礼は言っておくわ。

ティリス
……え、お礼?

ルチアナ
私たちを……守ってくれてありがとう。

ルチアナ
それと……最初に会った時、 突き飛ばしたのは………悪かったわ。

ルチアナ
ごめんなさい……。

ティリス
なーんだ、そんなことか~。

ルチアナ
そんなことって……。

ティリス
だって、友達を守ったり、 傷を治したりするのは、当然のことだよ!

ルチアナ
…………。

ティリス
何か私、おかしなこと言ったかな?

ルチアナ
…………。

ルチアナ
レダ、あなたたちの世界って、 ティリスみたいな神が沢山いるの?

レダ
そうね……。

レダ
今、神々と接点を持っている人間は 少ないから、なんとも言えないわ……。

レダ
ただ、過去も含めて私の知ってる限りだと、

レダ
人間に味方する神、敵対する神は…… まあ半々ってところね。

レダ
ま、神だからといって、 一様には言えないってことね。

ルチアナ
そう……。

ルチアナ
もし彼女……ティリスみたいな神が ほかにもいるのなら、

ルチアナ
いつか、あなたたちの世界にも 行ってみたいものね……。

カル
それじゃあ、そろそろ行くよ。

カル
もっとゆっくりしていたかったけど、

カル
グラデンスの爺さんからの連絡だと そうもしてられないようだからな。

バリュオン
…………。

カル
相変わらず何も言ってくれないんだな……。

バリュオン
………何度も言ってるはずだ。

バリュオン
ここはイシュグリア。

バリュオン
俺と対等に話したければ、 相応の力を見せるのだな。

カル
……母さんの話とか聞きたかったんだがな。

バリュオン
……マリエラのことか。

カル
マリエラ……というのか、母さんの名前は?

バリュオン
…………。

カル
それ以上聞きたければ、 もっと強くなれ……ということか。

バリュオン
フン……。

カル
分かったよ……。 俺は強くなって戻ってくる。

カル
その時は母さんの話、 もっと聞かせてくれよな。

バリュオン
…………。

セリア
グッ………。

セリア
ハアッ……!!

オーン
…………。

オーン
フン…… ギリギリ及第点といったところだな……。

セリア
ありがとう……ございました。

セリア
これで、ようやくアイツのもとへ……!

セリア
見せてあげるわ、Shou-chan。

セリア
あんたがティリスと海で遊んでいる間、 私はどれだけ腕を上げたかを!

???
相変わらず容赦ないシゴキだったわね。

オーン
………先ほどから見ていたのは、お前か。

オーン
アイツから言い出したことだ。 修行の仕上げをしてくれとな……。

オーン
大方、グラデンスからの 連絡を受けてのことだろうがな。

???
あの子も必死なのさ。

???
自分の事を認めさせたい相手がいるって 言ってたからね。

???
ま、若い時の私もそうだったけどね。

オーン
フン………。