ネーレ
めでたいのう。 ワシの長年の悩みが1つ消えたわい。
ネーレ
ふむ……どうやらあの魔獣がなんだったのか 気になっておるようじゃな。
ネーレ
ま、よかろう。戦って倒したお主には 知る権利があるじゃろうからな。
ネーレ
あの魔獣は、バリウラ皇族がこの世界に来た 当初に、ある目的で作られた存在じゃ。
ネーレ
グランガイアにおいて神々との戦いで 劣勢となったバリウラ皇帝様は、
ネーレ
その力をグランガイアに 持ち帰るつもりだったのじゃ……。
ネーレ
早速、第一皇子様たちとともに 神狼様に戦いを挑んだ……。
ネーレ
あの魔獣は、その時に皇族の1人によって 作られたものじゃったが、
ネーレ
支配が上手く行かないため、 封印していたらしい……。
ネーレ
ん……?バリウラ皇帝様らと 神狼様の戦いの結果についてじゃと……?
ネーレ
結果は、多数の犠牲を出して 返り討ちに遭うという惨憺たるものじゃった
ネーレ
皇帝様ご自身もその時に深手を負い、 そのままこの地で没したと伝えられておる。
ネーレ
その後、この世界に残った者たちは、 第一皇子様の指揮のもとに
ネーレ
この世界で神狼様と共存して生きていく道を 選んだとされておる。
ネーレ
つまりが、 その末裔がワシらということじゃな……。
ネーレ
これらは、ついこの間までワシらにとって 単なる伝承でしかなかった。
ネーレ
じゃが、グランガイアを知るお主らが 来たことによって、
ネーレ
先に話した皇帝様や 第一皇子様の時代のものじゃ。
ネーレ
どうやら、バリウラ皇族用に 作られたものらしい。
ネーレ
そのためか、 今でもまったく切れ味は落ちておらん。
ネーレ
フォ…… お主の今後の冒険に役立てるがよいぞ。