……………。

……………。

おまたせ！ ルジ君、レダ！

ヨウヤクキタナ！

…ポポ…ピプ…パ……ジジ！！

あ、ハッちゃんにターちゃん。 ２人も来てくれたんだ！

ノエルの坊やのところに預けておこうと 思ってたんだけど、

どうしても私たちに 付いてくると聞かなくてね……。

アタリマエダ！

ティリスト、レダハ、 オレタチノ、マスターダカラナ！

…ピピ……プ！

ノエルによると、彼らは戦闘には 間違いなく役に立たないが、

調査や偵察なら、 この先の封神儀調査でも役立つ

……かもしれないって、言ってたわ。

へー、 じゃあ、一緒に頑張ろうね！

マカセテオケ！！

ジジ……ププ！

……………。 話は終わったか？

あ、今回はルジ君とも 初めから一緒に旅できるんだよね？

そのことだが、 今回オレは抜けさせてもらう。

え、どういうこと？

…………。

この世界で観測された封神儀については テメーらに任せるって言ってるんだ。

前回、ルジ君自身が

１つめの封神儀を元に戻したんだ。 後に引けるなんて思うなよ。

って、Shou-chanに言ったよね？

なのに、任せるって……。

テメーらと違って、オレ様は忙しい。 封神儀以外にも、やることができたんだよ。

だから、この世界の封神儀については、 テメーらに任せる。

そんな～……。

まあ、オレ様が出るまでもないってことだ。

テメーらみたいなザコにとっては、

この世界の封神儀ぐらいが 丁度いい相手だろ？

…………。 ハァー………。

あー、はいはい。

そうね。私らみたいなザコは 確かにこの世界で丁度いいわー。

だから、お強いルジーナさんは、 さっさと自分の任務に行ってくださいな。

テメェ……。

え？ レダはルジ君と一緒に行くんじゃ……？

安心して。グラデンス召喚老から、 あなた方の補佐をして、

封神儀の調査を進めるよう 改めて命じられたの。

だから、私はあなたたちと同行するわ。

ホント？よかった！ 一緒に回った方が旅は楽しいもんね！

いやまあ、任務だから、楽しまれても さすがに困るんだけどね……。

ま、目の前のこの男は私たちと違って 単独行動がお好きなようだから、

私なんかがいたら、 きっと邪魔にしかならないでしょうしね。

ケッ………。

テメー、オレが前言っていたように ちゃんと鍛えていただろうな？

ま、鍛えてなきゃテメーが勝手に ここで野垂れ死ぬだけだろうがな！

相変わらず 悪態をつくだけついて消えたわね……。

ルジ君……。

ま、放っときましょ。

あの男について、 一々怒ったってしかたがないわ。

それに、アイツはアイツで何か新しい情報を 掴んだんでしょうしね。

そうなの？

おそらくね。

でなきゃ、あの自己顕示欲の塊が、 封神儀の対応を丸投げするわけないわよ。

うーん……。

それより、 早速この世界の探索を始めるわよ！

ここに封神儀がいるっていう情報が 正しいのであれば、

この世界は 崩壊の危機にあるってことでしょうしね。

………そうだね。

えーと、とりあえず目に付くものといったら 目の前のお城だけど……。

……ジ……パ……ポポ……。

アノケンセツブツカラ、セイタイハンノウヲ カンチシタ……トイッテイル。

生体反応…！？

ってことは、人が住んでいるってこと？

かもしれないわね。

私も、あなた方が来る前に あの城の周囲を軽く探ってみたんだけど、

確かに人が生活してる痕跡があったわ。

へー。

じゃあ、早速行ってみようよ！

そうね。 相手がどんな人間なのか分からないから、

接触には慎重を期すべきなんだろうけど、 とりあえず会ってみないことにはね……。