……あなたたち、 なんで私たちの後をつけているの?
SCOUT-F03
オレタチ、サキホドハナシアッタ。 ソシテ、キメタ。
SCOUT-F03
オマエタチヲ、オレタチノ、 “マスター”ニスル!
ティリス
“マスター”って……それって 私たちが2人の主人になるってこと?
レダ
光栄に思うがいい……って、 何で上からの物言いなのよ。
レダ
それにそもそも、私たちがあなたたちの “マスター”になる理由がないんだけど。
SCOUT-F03
オマエタチハ、オレタチヲ、タスケタ。 ソレガ、リユウダ!
レダ
助けてくれって頼んできたのは、 あなたたちでしょうが……。
SCOUT-F03
ソレニ、オレタチハ、モトモト、 マスタートナルソンザイヲ、サガシテイタ。
SCOUT-F03
コノセカイノ、スベテノキタイハ、 マスタートナルソンザイヲ、サガシテイル。
レダ
すべての機体って…… こっちに拒否権とかはないの?
レダ
あいつらを撒くのは、 そんなに難しくないと思うけど。
ティリス
うーん……でも、このまま強引に お別れってのもちょっとさびしいかな。
ティリス
せっかくだから、 この世界を案内してもらおうよ。
レダ
………何を悠長な! 私たちは観光に来てるんじゃないのよ!!
ティリス
で、でも……あの子たちから、 この世界のことをもっとよく聞けば、
ティリス
ルジ君を捜す手がかりに なるかもしれないよ。
ティリス
そもそも、私もShou-chanも、 そしてレダも、
ティリス
この世界のこと、 まだそんなによく知らないんだから。
レダ
分かったわ。 あいつらを連れて行きましょう。
レダ
ただし! 私たちが“マスター”とやらになるのは、
レダ
この世界の機械人形すべての マスターになることなんてできないんだから
ティリス
私たち、あなたたちの “マスター”になるね!
ティリス
ええと、“すかうとえふぜろさん”と “れぷとえむてぃーえっくす”だっけ?
ティリス
私は女神ティリス、 こっちは召喚師のShou-chanとレダ。
SCOUT-F03
ソレデハ、マズハジメニ、オレタチノ、 モウヒトツノナマエヲ、キメテクレ。
SCOUT-F03
マスターヨリ、 モウヒトツノナマエヲ、モラウ。
SCOUT-F03
コレハ、コノセカイノ、キマリゴトダ。
ティリス
へえー。こっちの世界じゃ、 そんなしきたりがあるんだ。
SCOUT-F03
ムカシ、コノセカイニヤッテキタ、 マスターガ、キメタコト……。
SCOUT-F03
ソウダ……オレタチハ、ジッサイニ アッテハイナイガ、
SCOUT-F03
コノセカイヲ、フッコウサセタ、 オノヲモッタ、ジョセイ……。
ティリス
え、でもこの子たちの名前、 早く決めてあげなきゃ。
レダ
分かったわ、決めればいいんでしょ。 そうね……。
レダ
………飛んでるのは「ハチ」、 ずんぐりむっくりは「タル」。
ティリス
「ハチ」と「タル」って…… それじゃあ見たまんまだよ。
ティリス
………でもまあ、「ハッちゃん」 「ターちゃん」って呼べば可愛いし、
ティリス
じゃあ、改めてよろしくね。 ハっちゃん、ターちゃん!
SCOUT-F03
リョウカイシタ、マスターティリス!
ティリス
あ、そうそう、私のことは “マスター”とか言わなくていいから。
SCOUT-F03
……リョウカイシタ。コレヨリ、 ティリスニタイシテハ、
SCOUT-F03
“マスター”ヲ“トモダチ”ト ヘンカンシテ、ヨンデヤル。
ティリス
うーん、そういうことじゃないんだけど…。