バ、バカな……。

神である私が人間に敗れるなど……。

な、ならば！

クッ、貴様も無事だったというのか！

ルシアスの神徒ティリスよ！

Shou-chan、 お待たせ！

さあ、みんなと一緒に ここから離れるわよ！

Shou-chanよ！

これで勝ったと思うな！

いくら貴様たちが集まろうと

ゼヴァルア様の前では無力！

それに、貴様たちの鍵となる人物は…

メア！ あなたの負けよ！

Shou-chan！ みんなが待ってるわ！

行こう！！

クッ……。

Shou-chanーー！

やったね！

メアを倒すなんて さすが私のShou-chan♪

イテテテ……。

女神さん。 相変わらずぶっ飛んだ移動だな。

もうちょっと、なんとかならないの……。

もう、２人とも文句言わないの！

でも、カルくんもセリアも 本当に無事でよかった！

傷だらけのセリアを運んだ時は 本当に心配だったんだからね！

あれには感謝してるわよ……。

ああ、俺も女神さんには感謝してるよ。

それと、もちろんShou-chanにもな！

あんな安い挑発に乗っちまうなんて 我ながら情けないぜ。

私も回復まで時間がかかっちゃって ゴメンね。

でも、やっぱりShou-chanは 凄いよね！

あのメアを倒しちゃったんだから！

ああ、そうだな。

Shou-chan、親友として お前の強さは本当に誇りだよ。

カルくん、わかってる～♪

あの……。

盛り上がってる所、悪いんだけど １人忘れてない？

そうだ！ ルジーナ！

あいつはどこにいる！？

ルジーナって誰？

そうか、女神さんは ルジーナと面識がなかったのか！

まさか、ティリス、あんた私たちしか 転送してないんじゃ……。

えっと、一応、もう１人なんかいたから 転送はしたけど……。

もしかして、あそこで変な格好で 地面に半分埋まってる人？

まあまあ、一応無事だった訳だし……。

プクッ……。 さっきのルジーナの格好……。

セリア、やめろって！

ルジーナ、今回は本当に助かったよ。

ありがとうな。

ケッ、召喚院に頼まれたから 仕方なく助けてやったまでだよ。

本当なら誰がテメーなんかを。

それにしても、どうやって俺が 捕まってた場所がわかったんだ？

そんなのは簡単だ。

あの女はこのマヌケを 孤立させることを狙ってた。

だから、こいつを１人にさせれば 絶対に襲ってくる。

しかも、かなり慎重そうな女だ。

カル、オメーをエサに 徐々にこいつを追い詰めるのは予想できた。

後はエルガイアを出る前に

このバカ女にこのマヌケを助けるように 伝えただけだ。

……まあ、あんたの助言には 助けられたけどね。

私が到着した時点で側にある 施設の名前をあの神徒に言ったら

あんたの言った通り、 私たちの前を去っていったしね。

ケッ、お前が到着する時間を予測すれば そのくらいは想像できるだろうが。

それに、この地域で 人を隠せそうな場所はそう多くないしな。

で、まあ案の定、あのバカな神徒は

海中神殿内に こいつがいることを確認しようとして

俺を案内してくれたって訳だ。

へー、さすがだな。 ルジーナ。

ルジーナくんって言うんだ！

はじめまして！

私はShou-chanを守護する 女神のティリス。

ルシアス様の神徒よ♪

ルシアスの神徒で女神だ？

おい、Shou-chan！

この女、大丈夫か！？

ひっど～～い！

せっかく海中神殿から 転送してあげたのに～～！

あれはお前がやったのか？

ってことは本当に……。

ああ、本物の女神様だよ。

グラデンスのクソジジイめ。

適当なことを言いやがって……。

そういえばルジーナ。

俺の救出を依頼したのは グラデンスの爺さんなんだろ？

爺さんは今、どうしてるんだ？

あん！？ 知らねーよ。

そこら辺でフラフラしてんじゃねーのか？

グラデンス老なら ゼヴァルアの元に捕らえられているわ。

テメーは……。

久しぶりね。 Shou-chan。

それと、そちらの方々は はじめましてかしら。

あなたたちには ぜひ会ってみたかったのよ。

インペリアルガードのテメーが どうしてここに？

それより、爺さんが 捕まったってどういうことだ！

フフフッ、そんなに焦らないで。

私からも聞きたいことはあるのよ。

神徒に捕らえられながら どうしてあなたが生きているのかとかね。

詳しいことはミルヴァーナで話しましょう。

それでいいわよね？

Shou-chanと ルシアス様の神徒ティリス様。

うん、私はいいよ。

きっとルシアス様がもうすぐ ミルヴァーナへの道を開いてくれるしね♪

ちっ、面倒なことになりそうだぜ。

カル、大丈夫？

グラデンス爺さん……。