カジャ
貴様は……この国の皇女だな。 何故、我々の邪魔をした。
カジャ
この皇子の実力であれば、少なくとも 相討ちには持っていけたであろう……。
カジャ
それにも関わらず、何故この戦場の中に 割って入ってきた……?
ミューゼ
ここは帝都……バリウラの民が 暮らしていた場所だったのよ……!!
ミューゼ
これ以上、戦いが長引けば 市民にもっと被害が及んでしまう……。
ミューゼ
お願い……これ以上、帝都を…… 私たちの都を壊さないで……。
カジャ
他の神軍のような破壊活動や民衆の虐殺は 潔しとしていない……。
カジャ
神軍によって罪のない民たちが 次々と死にゆくこの光景がな……。
カジャ
この大戦……ある意味では我々神軍の方が 罪深いのかもしれぬ……。
カジャ
神徒である我がこのようなことを 口にすることが。
カジャ
もはや我は、無秩序な殺戮に手を貸す つもりはない。
カジャ
今の貴様の瞳の奥には、罪の芽と、 それ成らざるもの、両方ある。
カジャ
そのどちらかが芽吹く頃、 我は再び貴様と対峙するとしよう。
ミューゼ
シリウスお兄様、今はとにかく 安全な場所へ……。