ええい、しつこい奴らだ……！

皆の者、この隙に安全な場所に逃げるのだ！

まさか神軍が城壁を越えて来るとはな……。

だが、市民たちは私が絶対に 守ってみせる……！！

ベルデッドお姉さま。

フェリーネ……！!

あなた……どうしてここに……。

もしかして一緒に戦ってくれるの？

いえ、残念ながら……。 私には他の任務がありますので……。

そう……。

それにしても、神軍相手に一歩も引かぬ 戦いをなさるとは流石ですわね。

ありがとう……。

これまで市民を監視する立場だったから、

私が民を守って戦っているのに、 困惑している者もいるみたいだけどね……。

…………。 それで、あなたがここに来た要件は？

まさか単に私に労いの言葉を言いに来た わけじゃないと思うけど。

そうでした……。

これをベルデッドお姉さまに渡すために 来たのでした。

えっ……？

これは…… 帝国に伝わる腕輪、オドルワンス……。

なんでこんなものを、 今、私に……？

さあ……？

私はただ、セルヴィアお姉さまから ご命令を受けただけですから……。

…………。

それでは、確かに渡しましたよ。

セルヴィア姉さん、 こんな状況で一体私に何を………？

ハッ、市民たちが……！？

クッ……いつの間にこんなに神軍が……。

早く下がれ！ ここは私が食い止める！

加勢するぞ！！

シリウス兄さん……！

市民のために戦ってくれていたんだな、 ベルデッド。

ありがとう……。

……皇族として、 当然のことをしたまでです。

さあ、ともに敵を掃討するぞ！

はい……！！