グッ……！

ヘヘッ、見たか、ボクの力を！

……なるほど。

よかろう…… ならば我も少しは本気を出そう……！！

………！！

な、なにを……！？

グハッ……！！

え…………？

お、お前………… ボクをかばって…………？

……………。

何やってるんだよ……！！

どうして……ボクを……！

お前を守ることで…… 期待された捨石の役割は果たした……。

それに……

兄が弟を助けて……何が悪い……。

…………。

コイツはお前が何とかできる相手じゃない。 すぐに逃げろ……。

でも……このままじゃ兄さんが……。

大丈夫……。

お前が逃げる時間を稼いだら…… 俺も……すぐに逃げる……。

…………！！

…………。

貴様らの存在…… 我の見立てとは少し違うということか……。

ならば、ここで断を下すのはまだ早計……。 我は新たな罪人を探すとしよう。

…………。

俺たちを見逃す……というのか？

貴様らが死ぬ運命にあるのなら、 我が手を下さぬともその定めは変わらぬ。

ただそれだけのことだ……。

…………。

……どうやら、命を拾ったようだな。

サレアス、俺は残った神軍の迎撃に当たる。 お前は王城に戻って……

そういうわけにはいかないよ！！

ボクだってこの東門で 神軍の迎撃を任されたんだ！！

最後まで戦うよ……！

…………。

フッ……そうだったな。

ならば行くぞ、サレアス！！ 俺たちのバリウラを守るんだ！！

ああ！！