ルカナ
うん、人々への被害も、 ほとんど出なかったみたい。
リード
よし、神軍が押し寄せて来る前に、 民衆の移動を早めるぞ!!
リード
いつ神軍がやって来るかもわからない。 オレたちはもう行くしかないんだよな……。
リード
オレは…… 大事なものを守れなかった……。
リード
民衆のために命を懸けて 作戦を遂行させてくれたアーネル、
リード
旅の途中、斥候として何度も危機を 回避させてくれたライン、
リード
オレたちが危ない時、 いつも現れて救ってくれたナグネス、
リード
そして……俺に自分の命を懸けて、 民衆の未来を託してくれたエル……
リード
誰一人欠けることなく…… そう言ったのはオレなのに……。
リード
新天地に行っても…… この先、どんな顔をすればいいのか……。
ルカナ
そうね……みんなのお陰で 私たちは民衆をここまで導くことができた。
ルカナ
でも……だからこそ、私たちは 行かなければならないんだと思う。
ルカナ
ライン、アーネル、ナグネス、エル…… みんなが私たちに未来を託してくれた……。
ルカナ
その思いを受け継いで…… 新天地で生きていかなければならない。
ルカナ
それが……私たちが唯一できる みんなへの精一杯のお返しだと思う……。
リード
オレたちは…… ここで立ち止まることはできない。
リード
立ち止まってしまっては、 みんなの気持ちを踏みにじることになる。
リード
もし扉の向こうに待ってる民衆たちが、 まだオレたちの力を必要とするなら、
リード
みんなの分まで…… それに応えなければならない!
ルカナ
もしリードが立ち止まりそうになった時は、 私が支える……。
ルカナ
だから、 私が立ち止まりそうになった時は……。
リード
だが2人なら…… この先もきっと歩いていける……。
異界の地“エルガイア”に辿り着いたリードとルカナは、民衆とともにこの地で生き抜くことを決意する。2人は各地を冒険しながら、後のエルガイアの人類の発展に大きく寄与した。
その活躍から、人々の中にはリードをエルガイアの国王に推す声もあった。しかし、彼はそれを固辞し、1人の冒険者として生きることにこだわったという。
その生き方に、かつての仲間たちへの思いがどう関係していたか……それは当人たちにしか判らぬことであろう……。