ハァッ……！！

やったか……？

グハッ……。

クッ……多勢に無勢か……。

だが、民を逃がす時間は……十分に稼げた。

ならば…… ここで力尽きたとしても……悔いはない。

リード……お前とは最後の最後まで 意見が合わなかったな……。

だが、それで良かったのかもしれん。

だからこそ、俺たち２人は、 互いを必要としたんだろうからな……。

ルカナ……民衆のことを いつも１番に考えてくれたな……。

後から参加した 俺たちバリウラの人間に対し、

人一倍気を使ってくれたこと…… 忘れはしない……。

ライン……アーネル……ナグネス…… お前たちは生きているのか……？

生きているなら…… 早くリードたちのもとへ……。

もし……力尽きているのなら…… 俺もこれから、そちらに………。

早まるな、若者よ！ お前はまだ終わってはいない！！

…………！！

お前はまだ生きている。

ならば、お前の役目は まだ終わってはいないのだろう……！

お前は……一体……？

俺のことなど、どうでもいい。

お前を信じて待っている仲間がいるはずだ。

もちろん、 お前に慕って付いてきた民衆もな。

それは………。

………ここは任せろ！

お前は生きて、 その者たちと再び合流するのだ！

…………。

わかった………。

だが、お前も……。

………無駄死にするつもりはない。

さっさと行け！ お前がいては、思う存分戦えん。

クッ……すまない。

……行ったか。

俺はもう長く生きた……

俺などより、 未来ある若者こそ、生きるべきだ……。

我が弟子よ……

どうやら俺はいい死に場所を 見つけたようだ……。

来い！ 神軍の雑兵どもよ！！

さらに研鑽した我が剣術を、 味わわせてくれるわ！！