アーネル
…………。

ルカナ
どうしたの、アーネル? 難しい顔をして。

アーネル
い、いえ…。 周囲の様子がちょっと気になって……。

ライン
……むっ…これは……

ナグネス
…………。

ライン
………リード、すまないが 別行動を取ってもいいだろうか?

リード
あ、ああ、それは構わない。 偵察か?

ライン
……そんなところだ。

リード
確かに警戒するに越したことはないな。 オレも同行しようか?

ライン
…………。

ライン
フッ……俺の隠密行動に お前が付いてこれるのか?

リード
そ、それは……。

ライン
適材適所というわけだ。

ライン
お前たちは、このまま進んでくれ。

リード
……わかったよ。 じゃあ、先に行って待ってるぜ。

ライン
リード!!

リード
…………!

ライン
…………。 民衆のこと、頼んだぞ…!

リード
お前……何を?

ライン
フッ……。

リード
ま、待て、ライン!!

エル
追いかけるな!!

リード
な………!

エル
アイツはアイツにしかできないことを やりに行ったんだ……。

エル
それが分からないお前ではないだろ!

リード
クッ……だが……。

ルカナ
先に進みましょ、リード……。

ルカナ
ラインだって死にに行った わけじゃないと思うわ……。

ルカナ
私たちにできるのは、彼が無事に戻ってくる ことを信じることだけよ……。

リード
……………。

アーネル
ラインさん……。

ライン
アーネルか……。

ライン
神軍の気配…… お前も感じてはいたようだな。

アーネル
確信はなかったです……。

ライン
このまま放っておけば、 リードたちは奇襲を受ける形になるだろう。

ライン
ならば、先んじてそれを潰す……!

ライン
これは俺にしかできないことだ。

アーネル
…………。

ライン
そう案ずるな、必ず戻ってくる。

ライン
お前はお前にしかできないことをして、 リードたちのことを助けてやってくれ。

アーネル
わかり……ました……。