セラ
フゥー……。

セラ
さっきの反応、 リムさんに怪しまれたかしら…。

セラ
でも、変に説明して、 後からあらぬ噂が立てられても…。

セラ
…………。

セラ
うん、大丈夫…、 これは私たちだけの秘密だもの…。

エリーゼ
セラさんのあんな乙女な一面、 私、初めて見ましたよ!!

エリーゼ
これは、ひょっとしたらひょっとして、 本当に恋なのかも…。

リム
ほらほら~、 私の言ったとおりだったでしょう?

エリーゼ
確かに…。 リムちゃん、疑ってごめんね。

リム
フフッ、いいんですよ~。 分かってもらえれば!

エリーゼ
でも、まさか、 あのセラさんに先を越されるなんて…。

リム
いや~、それにしても、セラちゃんの お相手って、どんな人なんでしょうねぇ?

エリーゼ
えっ、どんな人って?

リム
きっと、セラちゃんを優しく包み込んで くれる紳士な方だと思うんですよ。

リム
例えば、今日みたいに デートにちょっと遅れたとしても…

リム?
今日は来るのが遅かったな。 何かあったのか?

リム?
ごめんなさい、あなたのことを考えていたら 仕事が長引いてしまって…。

リム?
…そうか、ならいいんだ。

リム?
セラに何かあったら俺は…。 これ以上、心配かけないでくれよ…。

リム?
あなた…。

リム?
すまない…。 今は、しばらく抱きしめさせてくれ…。

リム
キャーーー♪ 心身ともに包み込まれますねぇ♪

エリーゼ
…………。

エリーゼ
……えーっと、リムちゃん?

リム
いやいや~、案外オラオラ系でセラちゃんを 困らせる殿方かもしれませんねぇ。

リム?
おい、遅かったじゃないか!

リム?
ごめんなさい、あなたのことを考えていたら 仕事が長引いてしまって…。

リム?
それはいけないな…。

リム?
そんな困った子猫ちゃんは、 少しオシオキしてやらないとなぁ!

リム?
えっ……?

リム?
ハハハッ、そんなに俺のこと考えてるなら 今夜は俺だけに夢中にさせてやるよ!

リム
キャーーー♪ 明日の仕事が全然手に付かなくなります!

リム
ハァ~…。 大人の恋っていいですねぇ♪

リム
……って、あれ?

リム
先輩とエリーゼさんは!?

エリーゼ
ほら、リムちゃーん! 早くしないとセラさんを見失いますよ~!

リム
あーーーっ!

リム
もう、置いていかないでくださーい!