グラデンス
…………。

グラデンス
Shou-chanよ。

グラデンス
お主はてっきりカルたちと一緒に 行くと思ったんじゃがの。

グラデンス
折角のワシとノゾミちゃんの 2人っきりの時間が……。

ノゾミ
フフッ、私はShou-chanが 一緒で嬉しいわ。

ノゾミ
Shou-chanに 聞きたい話もあるしね。

グラデンス
“神との共存”というヤツかの?

ノゾミ
ええ。

ノゾミ
この世界の人たちが、神による支配を 受け入れているということを聞いて

ノゾミ
何者も犠牲にすることなく 神が平和を与えてくれるなら

ノゾミ
それはそれでいいのかもと思って。

グラデンス
ふむ……。

グラデンス
確かに平和である限りは それでよいのかもしれんの。

グラデンス
だが、本当にそれでいいと思うかの?

ノゾミ
どういうこと?

グラデンス
支配を受け入れるということは 何かに依存して生きるということじゃ。

グラデンス
もし、それを失ったり 依存対象が急に変質してしまったら

グラデンス
その世界は瞬時に不安定になる。

グラデンス
だとしたら、苦しくても1人で立つ必要が あるのではないじゃろうか?

ノゾミ
グラデンスさんは今の世界の在り方に 不満があるということかしら?

グラデンス
フォッフォッフォッ、 ワシはただのしがない老人じゃ。

グラデンス
そんな大それた不満など 持ちはせんよ。

ノゾミ
ただのしがない老人とは 思えないけど。

グラデンス
さて、どうじゃろうな?

グラデンス
それより、話の続きは 進みながらするとしようかの。

グラデンス
アサヒちゃんたちを待たせては 悪いしの。