カル
Shou-chan、 グラデンス爺さん、待ってたぜ。

グラデンス
カル、セリア、待たせたの。

セリア
あれ、Shou-chan、 ティリスは一緒じゃないの?

グラデンス
今回は直接、Shou-chanに 依頼したのでティリスちゃんは来ないぞ。

セリア
ティリス無しで役に立つのかしら?

カル
セリアは相変わらずShou-chanには 厳しいんだな……。

グラデンス
フォッフォッフォッ、ところでカルよ。 そちらのお嬢さんたちはどなたじゃ?

カル
ああ、異界から迷い込んだらしくて 今回の事件に関係がありそうだから

カル
一緒にここで爺さんたちを 待たせてもらったんだ。

アサヒ
あたしは人外ハンターのアサヒ! 仲間のナナシを探してるんだ。

セリア
いい! 人外ハンターっていうのは!

セリア
“スマホ”っていうのを使って! “アクマ”を召喚して!

セリア
色んなクエストをやる人のことよ!

カル
セリア、なんで少し怒ってるんだ……。 ちゃんとわかってるのか?

セリア
も、もちろんよ!

セリア
私たちが英霊を喚び出す代わりに アクマってのを喚び出すんでしょ!

ノゾミ
フフッ、そうね。 だいたいそれで合ってるわ。

ノゾミ
はじめまして。私の名前はノゾミ。 アサヒちゃんと同じ世界の者よ。

グラデンス
フォッフォッフォッ、はじめまして。 ワシの名はグラデンス。

グラデンス
アサヒちゃんとノゾミちゃんか。 ワシのことはグラ爺と呼んでくれ。

アサヒ
え、えーっと。

ノゾミ
どうしたらいいのかしら?

カル
放っておいてやってくれ。

カル
それより爺さん。 状況を説明するぞ。

グラデンス
カルよ。 相変わらず冷たいのー。

カル
この2人はグランガイアとは別の世界 “東京”で戦っていたらしい。

アサヒ
あたしたちは東京で世界を滅ぼす力を持った シェーシャっていう大蛇と戦っていたの。

グラデンス
世界を滅ぼす大蛇か……。

ノゾミ
シェーシャは多くの人々の魂を喰らい 今も東京に存在し続けているわ。

ノゾミ
そして、それは次元を越える力をも 持っている。

グラデンス
なるほどの。 話が繋がってきたわい。

アサヒ
あたしとノゾミさん、それに仲間のナナシは 一緒にシェーシャを倒すため動いていたの。

アサヒ
でも、その戦いの中で突然……。

ノゾミ
気が付いたら私たち2人で この場所で倒れていたわ。

カル
そこを調査に出ていた俺とセリアが 発見して保護したってわけだ。

アサヒ
ナナシも無事ならいいんだけど……。

ノゾミ
大丈夫よ。

ノゾミ
彼も人外ハンターなら自分の力で どうにかしているはずよ。

ノゾミ
もしかしたら、私たちよりも先に 東京に戻っているかもね。

アサヒ
そうですよね! ナナシなら大丈夫ですよね!

アサヒ
ナナシに心配かけないよう、あたしたちも 早く元の世界に戻らないと……。

カル
とはいえ、戻る方法がわからず 俺たちも困っていたってわけだ。

グラデンス
ふむ、状況は理解した。

グラデンス
召喚院の調査報告と合わせれば なんとかなりそうじゃな。

アサヒ
え、本当!?

グラデンス
フォッフォッフォッ、ワシもこの世界では そこそこ顔がきく方での。

カル
召喚老が何を言ってるんだか……。

グラデンス
オホン、えー、召喚院の調べによると

グラデンス
今、グランガイアには異界からの強大な力と 魔神の力が同時に発生しておる。

グラデンス
アサヒちゃんたちの話を聞く限り、この 異界の力はシェーシャのものじゃろう。

グラデンス
どうやらそれらが共鳴して、おかしな力場を 発生させておるようなのじゃ。

カル
つまり、その魔神を倒せば2人は元の世界に 戻れるかもしれないということか?

グラデンス
おそらくの。

アサヒ
ノゾミさん!

ノゾミ
どうやらなんとかなりそうね。

グラデンス
じゃが、ひとつ問題がある。

セリア
問題?

グラデンス
異界と魔神の力は複数の場所で 感知されているのじゃ。

カル
つまり、どれを倒せばいいのか わからないってことか……。

セリア
そんな大した問題じゃないじゃない。 全部倒せばいいんでしょ?

カル
セリア……。

アサヒ
フフッ、セリアさんって 頼りになりますね!

ノゾミ
ええ、そうね。

セリア
ちょ、2人まで何よ!

セリア
Shou-chan! アンタまで笑わないの!

グラデンス
ふむ、ではあらためてカル、セリア、 Shou-chanに任務を与える。

グラデンス
アサヒ、ノゾミの両名と協力して

グラデンス
グランガイアに侵入した異質な力と 危険な魔神を排除せよ。

グラデンス
3人ともよいな?

セリア
もちろんよ!

カル
了解!

アサヒ
みんな、ありがとう……。

ノゾミ
あなたたちの協力に感謝するわ。 正直、どうしたらいいか困っていたの……。

カル
なーに、困った時はお互い様さ。 それに、2人とも良い人みたいだしな。

セリア
あとは私たちに任せて! 絶対に2人を元の世界に帰してあげるから!

グラデンス
フォッフォッフォッ、 さて、それではそろそろ出発するかの。

グラデンス
感知された力はこの先で二方向にわかれる。 まずはそこまでみんなで行くとするかの。

グラデンス
Shou-chanよ。 お主にも期待しておるぞ。

アサヒ
Shou-chan、 よろしくお願いします!

ノゾミ
私たちも足手まといにならない程度には 戦えるつもりよ。

ノゾミ
よろしくね。