エルザ
消滅した……!?

エルザ
アーサー、どういうことなの? 彼は……人間ではないの?

アーサー
いや、シードは特別な力は持っていても、 人間だったはずだ。

エルザ
ならば、今のは偽者だったと?

アーサー
それは……わからない。 ボクは確かにシードの魂を感じたんだ……。

アーサー
……ん、待てよ? ということは、さっきのシードは……?

エルザ
どうしたの、アーサー? 何かに気付いたなら、私にも教えて。

アーサー
ごめん、確かなことはまだ言えないんだ。

アーサー
だけど、シードのことをもっと調べれば、 元の世界に帰る方法もわかるかもしれない。

エルザ
そう……。

エルザ
じゃあ私も、あなたの調査に協力するわ。

アーサー
え? でも、シードは倒したんだから、 キミの任務はもう……?

エルザ
いいえ、そういうわけにはいかないの。

エルザ
シードの遺体がない以上、私はそのことを お父様に証明できない。

エルザ
このままでは、アリスはいつまでも シードを追い続けることになる。

エルザ
シードがこの世界に現れた謎を、 解き明かすまではね。

アーサー
……わかった。 それじゃあ、ボクと一緒に行こう。

アーサー
本当は、キミにはこのまま妹さんの所へ 行ってもらいたかったんだけど……。

エルザ
いいのよ、アーサー。 これが私たちの宿命なのだから。

アーサー
いや……やっぱり、ボクはそうは思わない。

アーサー
たとえ妹さんがキミのことを知らなくても、 君たち姉妹は繋がっているんだ。

アーサー
だから、妹さんが本当にあなたを必要とする その時には……。

エルザ
……ええ、わかった。 必ず、私はあの子の側に行くわ。