エデア
…………。 ラフドラニアの力を再び開放します!
ディン
おう! カルデスの攻撃は全部防いでやるぜ。
ディン
お前なんかにエデアは 傷つけさせやしねー!
カルデス
人…間…ガ…神を……倒セる…など…ト…。
ロクス
ボクはまた守るべき人に 守られたというのか……。
エデア
私は…守られるより… 守る方が好きなのかもしれませんね……。
エデア
私は…あなたが助けに戻って来てくれて…… 本当に嬉しかったのですよ……。
エデア
小さい頃…あんなに私を避けていた… あなたが…私を助けに来てくれたから……。
エデア
フフッ、冗談です……。 わかっています……。
エデア
でも……だからこそ…… 少しでも恩返しがしたかったの……。
エデア
パルミナの王女として……。 勇気ある…戦士の…あなたに……。
エデア
だから、カルデスの攻撃を 止め続けてください……。
エデア
ラフドラニアの力を 再び開放してみせます……。
ローランド
ですが、姫様。 あなたの今のその身体では……。
エデア
……いえ、命尽きようとしている この身体だからこそ、
エデア
今こそ…… カルデスを封印できると考えてます。
ディン
俺たちがどんな気持ちで ここまでやって来たと思ってるんだ!
ディン
もう一度カルデスを 封印しようとしているんだろ?
ディン
今度は眠りにつくんじゃなくて、 正真正銘、自らの命を封印に費やして。
ロクス
ボクたちは、姫様にそんなことを させるためにここに来たんじゃない!!
エデア
パルミナにいる人間全員が 犠牲になってしまうでしょう……。
エデア
このままにしておく訳には いかないのです……。
エデア
たとえ、それで私の命が 犠牲になったとしても……。
ロクス
なんでそんなに簡単に 命を投げ出そうとするんです!
ロクス
あなたはボクらがなんで ここに来たのかちっともわかっていない!
ロクス
いえ、ボクたちは 確かにパルミナのために戦ってきた!
ロクス
ここであなたを見捨てるなんて、 できるわけありません!!
ロクス
なんで「最後まで一緒に戦ってほしい」 と言ってくれないんですか!!
ディン
チッ……。 言いたいこと、先に言われちまったな。
ディン
エデア、あんた諦めが良すぎるぜ。 そんなに俺たちが頼りないかい?
ローランド
エデア殿、あなたの決断の早さは、 長所でもあるが短所でもありますな。
ローランド
時には他者を頼り、 諦めが悪くなってみるのも大切かと。
ロクス
ディン! ローランド先生! 姫様とともに最後まで一緒に!
カルデス
愚かな虫けらたちよ……。 礼を言おう……。
カルデス
貴様たちがくだらぬ話をしている間に 我は力を抑えることができた……。
カルデス
貴様らも、その女も、 “死”という運命がな!
ロクス
ボクたちは負けない……。 負けるもんか!!
ディン
ここで倒れたら、何のために戦ってきたのか わかんなくなっちまうからな。
ローランド
まったくだ。 今、この時こそ正念場だぞ!
カルデス
貴様らとの遊戯にも いい加減飽きてきた……。
守リタイ……。
守リタイ……。私モ…コノ者タチヲ……。
エデア
そして、それと同時に 力が消えていく感覚……。
ローランド
ラフドラニアが、自らの意志で 我らと姫様を救うというのか?
ロクス
そういえば、眠りについた姫様が 生きているってことを
ロクス
ボクらに知らせたのも、 ラフドラニアだった……。
ディン
いや、俺たち以上に、 これまでずっと守ってきた、という訳か。
ディン
ロクス! ロー爺! ラフドラニアがくれた最後のチャンスだ!!
ローランド
炎の剣聖と呼ばれた我が一撃 喰らうがいいカルデス!!
ディン
お前にはもうこれ以上 俺の仲間を傷つけさせねー。
エデア
ラフドラニア……。 最後の一撃を放つ力を私にちょうだい……。
エデア
この一撃で、 長かったこの戦いを終わらせます!
エデア
魔統神カルデス…… これで終わりです……。
カルデス
神界の偉大なる一柱……。 魔統神カルデス……。
エデア
これで、 ようやくパルミナは救われるのですね……。
エデア
ラフドラニアから 力が……抜けていく……。
ローランド
どうやら姫様を守るという役目を果たし、 力を使い果たしたようですな……。
ローランド
おそらくは、再度力を溜めるため、 永い眠りについたのでしょう……。
ディン
その鎧は最初から最後まで ずっと姫さんを守っていたんだ。
ディン
もしコイツに意志だけでなく、 表情まであったなら、
ディン
最後の力を振り絞るその瞬間まで、 姫さんのために戦えたことを喜んで、
ロクス
ですから、 その言葉はふさわしくありませんよ。
エデア
これまで私を守ってくれて、 ありがとう、ラフドラニア。
ディン
こんな殺風景なところに長居しても、 仕方がないからな。
ローランド
エデア殿、これからは戦士としてではなく、 一国の王女として働いてもらいます。
ローランド
指揮官が倒されたとはいえ、 神軍はいまだ健在。
ローランド
荒廃した国を立て直すため、 やることは山ほどありますぞ。
ロクス
及ばずながら このボクもお手伝いしますから!
ディン
弓しか使えないお前さんが、 どうお手伝いするのかね~?
ロクス
お前みたいな不良神官よりは、 ずっと役に立ってみせるさ!
エデア
帰りましょう。 私たちの国パルミナへ……。
ノエル
当時の状況データから鑑みるに、 充分にありえた展開だよ。
ノエル
パルミナには四戦士以外に 頼れる戦力が無かった。
リント
どんなことでも、起こったことを、 ただ冷静に見つめるだけさ。
ノエル
そうかい……。 まあ、キミらしい答えだね……。
ノエル
ましてや、人間が神や魔神に 負ける話なんて冗談じゃない!