グッ……。

どうした？ 息が上がってるぜ。

やはり偽者は偽者だなあ。

……バ、バカナ。

ルジーナ！！

な！？

……カル、テメエ、 何でこんなところに居やがる！？

なっ！？

ルジーナが…２人？

バカかテメー！！

本物と偽者の区別もつかねーのか？

テメーの目は、飾りもんか？

こっちが本物のルジーナか……。

す、すまない。

ケッ……。

ようやく到着しましたね。

ここに魔神が…いる…はず！？

…………。

…………。

あれ！？

ルジーナさんが２人いますよ！？

ど、どっちが本物でしょうか？

…………。

いいか、Shou-chan。 １度しか言わねーからよく聞けよ。

俺は今、忙しい。

だから、テメーにも、そのバカ通信士にも、 くだらねー説明をする気はねえ。

これから、 俺はこのハリボテ魔神を倒すわけだが、

Shou-chan、 特別にテメーにも手伝わせてやるぜ。

テメーみたいなのでも、 いないよりはマシだ。

バカ通信士……。

って、私のことですよね？

ヒドイ……。

って、 落ち込んでいる場合じゃないですね！

言い方はアレでしたが、ルジーナさんと 共闘して魔神を倒しちゃいましょう！

フザケルナ……。

下等ナ人間ドモガ、我ヲ倒ス…ダト？

フザケルナーーーーー！！

クッ……。

俺も手伝うぜ、ルジーナ！！

ああん！？

なに勝手なこと言ってやがる。

テメーは関係ねーだろ。

そう言うなよ。

人数が多い方が早く片付くってもんだ。

チッ、勝手にしやがれ。

俺の足を引っ張りやがったら、 承知しねえぞ！！