エリオール
………………。

パリス
エリオール様……。

エリオール
パリスよ。

エリオール
グラナキア雷山では失敗したとはいえ、 剣の腕も落ちてはいないようだな。

エリオール
どうやらお前を“役立たず”と判断したのは 私の早計だったようだ。

エリオール
どうだ? 私に再び従わぬか?

パリス
な、何を……。

エリオール
お前もわかっているのだろう。

エリオール
皇国の腐敗を正せるのは、 私をおいて他はない。

エリオール
違うか?

パリス
そ、それは……。

エリオール
ならばお前の道も 自ずと決まってくるはずだ。

エリオール
再び私に仕える、という道がな。

パリス
…………。

エリオール
それとも、皇国の腐敗をそのままに しておいてもいいというのか?

エリオール
血筋だけで富を得ているあの愚物どもに、 皇国の未来を決めさせていいというのか?

パリス
…………。

エリオール
さあ、手を出せ、パリスよ。

エリオール
お前は貴族だが、 私はその力は大いに買っている。

エリオール
ともに人類の未来を築こうではないか!

パリス
…………。 エリオール…様。

エリオール
グッ……。

パリス
な、なに!?

パリス
何が起こったの!?

エリオール
貴様……。

エリオール
よくも謀ったな……。

エリオール
これが貴様の答えということか……。

エリオール
ならば!

パリス
クッ……。

パリス
お、おやめください! 私は何もしておりません!

エリオール
黙れ!

エリオール
やはり、貴様も あの醜い貴族と同じということか!

エリオール
もはや貴様と話す言葉はない!

エリオール
次に会った時は覚悟しておくのだな。

エリオール
私を裏切った貴様の行為を 死の恐怖とともに後悔させてやろう!

パリス
エリオール様……。

パリス
私は……。