グハァァァッッ……。

こ、この私が不完全な存在に 敗れるとは……。

やはりこの世界では 本来の姿は消耗が激しすぎたか……。

…………。

……クックックッ。

その表情、何か聞きたそうだな……。

だが、私が貴様に与えるのは 苦しみだけだ！

預言しよう！

貴様が人間とともにあろうと 力を高めれば高めるほど、

貴様の仲間は遠ざかって いくことになるだろう！

貴様のクソッたれな 生まれのためにな！

クックックックックッ……。

目に浮かぶぞ……。

貴様が苦しみ悩み 生まれたことを後悔する姿がな……。

クックックックックッ……。

ハァッハァッハァッハァッーーーー！

グハァァァッッ！

俺の生まれか……。

グラデンス爺さんは、 俺をグランガイアで拾ったと言っていたな。

………………。

俺が何者なのか。

どうしてグランガイアにいたのか。

やっぱり、一度しっかりと 調べておくべきだろうな……。

あいつらに迷惑を かけないためにも……。

カルーーー！

セリア！

それに、Shou-chanも！！

どうやら終わったようね。

信じてたとはいえ、 心配したんだから！

そうか、やっぱりバレてたか。

当たり前じゃない！

あんな不自然な態度で バレないと思うのがどうかしてるわよ。

ハハハッ、セリアは厳しいな。

Shou-chan、セリア、そんな中、 俺を信じてくれてありがとうな。

グレアムとの決着はついたのよね？

ああ、終わったよ。

そう……。

お疲れ様、カル。

それじゃあ、今度こそエルガイアに戻って 祝杯をあげましょう！

リムー！ そっちで準備を進めておくのよ！

セリアさん、わかりました！ 早く戻ってきてくださいね！！

……セリア、何も聞かないのか？

何を？

いや……。

フーー。

カルがどんな生まれであろうと、

一緒に戦ってきた仲間なことには 変わりないでしょ？

私にはそれで十分よ。

……ありがとう。 セリア。

べ、別にいいのよ！

ホラ！ Shou-chan！

アンタも何かいいなさいよ！

…………。

カル、私たちに話したい気分になったら 気軽に話してちょうだい。

私の気分次第で、 聞いてあげてもいいわよ♪

ハハハッ、そうだな。 そうさせてもらうよ。

Shou-chan。 今回は本当にありがとな。

お前が俺と一緒にいてくれたから 俺は今も自分を信じられるのかもしれない。

…………。

これからも、よろしく頼むぜ！ 親友！

フフフッ……。

センパーーーーイ！

お祝い用のお料理は何がいいですか！

って、あれ？ 皆さんどうしました？

また、この子は空気を読まずに……。

ハハハッ、いいじゃないか。

リムちゃん！ 肉料理をたっぷり用意しておいてくれ！

甘いのもよろしくね！

わかりました！ 任せてくださいー！

それじゃあ、帰るとするか。

俺たちの故郷、エルガイアに！