カル
……………。

カル
やっぱりまだ生きていたか。

カル
微かな気配だったんで 気のせいかとも思ったんだがな。

グレアム
……気に入らんな。

グレアム
まるで私を追い詰めたかのような その顔……。

グレアム
魔神たる私が、貴様ごときに 追い詰められるとでも思っているのか?

カル
フン、その口調が余裕の無い 証拠じゃないのか?

グレアム
愚かな。

グレアム
覚醒して多少力を手に入れたところで 貴様1人に敗れる私ではない。

グレアム
仲間を連れてこなかったのは、

グレアム
人間どもの前で私の口から貴様の出生に ついて話されるのが怖かったからか?

カル
……それは否定しないよ。

カル
でも、それ以上に、お前との決着は 俺が1人でつけたかっただけだ。

カル
Shou-chanもセリアも きっと俺の行動には気が付いてたはずだ。

カル
だが、あいつらは俺を信じてくれている。

カル
だから、俺は それに応えなくちゃいけないんだ。

グレアム
ならば貴様には私を怒らせた罰として 二重の苦しみを与えてくれよう。

グレアム
貴様自身が死ぬ苦しみと 仲間の期待を裏切った苦しみをな!

カル
俺を信じてくれたあいつらのためにも 負けるわけにはいかないんだよ。

グレアム
クックックックック…。

グレアム
先ほどまでの 私とは思わないことだな。

グレアム
あの姿は外見が気に入らないので 避けたかったのだが

グレアム
確実に貴様を消すためには 我慢するとしよう……。

カル
な、なんだ……。

カル
気配が変わった!?

グレアム
消えろ! 忌まわしき存在よ!

グレアム
我が本来の姿で貴様の存在を 一片のカケラも残さず消滅させてくれる!

グレアム
貴様を消した後は残りの2人も 消滅させてやろう!

グレアム
私を怒らせたことを後悔しながら 消えていけ!

カル
……俺の大切な仲間たちに 手を出すっていうなら俺も容赦はしない。

カル
俺の中に眠るこの力、 お前を倒すためにすべて使ってやるよ!

カル
俺はもうこの力を恐れない!

カル
信じ合える本当の仲間がいるんだからな!

カル
これが最後の戦いだ! いくぞ!グレアム!