カル
うっ……。

カル
……ここは?

グラデンス
どうやら目を覚ましたようじゃの?

カル
爺さん!

カル
なんでここに!?

グラデンス
なんで、じゃと!?

グラデンス
お前らが、 グレアム討伐に飛び出したと聞き

グラデンス
心配して来てみたに 決まっとるじゃろ。

グラデンス
まったく、案の定じゃわい。

カル
すまない。

カル
爺さんに心配かけちまった みたいだな。

カル
………そうだ!

カル
Shou-chanと セリアのことも探さないと!

カル
おそらくは、2人とも この地域内にいるだろうから、

カル
まずは……

グラデンス
待てい!

カル
な、なんだよ爺さん!

カル
早くあの2人を助けないと!

グラデンス
あの2人なら、おそらくは 今もグレアムを追っとるわい。

グラデンス
なぜお前は仲間を 信頼するということをせん?

カル
な…!?

カル
信頼はしてるよ!

グラデンス
いいや、しとらん。

グラデンス
しているというのなら、

グラデンス
なぜ、まずあの2人が 自分を探していると思わんのじゃ?

カル
それは……。

グラデンス
カルよ、 お前が仲間想いなのはわかる。

グラデンス
だが、何でもかんでも1人で 抱え込みすぎじゃ。

グラデンス
Shou-chanも、 セリアも、

グラデンス
その想い、その力量を、 お前は認めておるのじゃろう?

カル
………ああ。

グラデンス
ならば、その仲間の力を 少しは頼ったらどうじゃ?

グラデンス
ともに目指すべき場所があるんじゃろ?

グラデンス
なぜ、そこに2人が向かっていると 信じてやれんのじゃ?

カル
………………わかった。

カル
今は、グレアムを追うことにするよ。

カル
2人とも 同じ場所を目指していると信じて。

グラデンス
さてと、それではワシは 一足先に帰らせてもらうかの。

グラデンス
どうやらお前の屍なんぞを 見ないで済みそうだしのう。

カル
ん?

グラデンス
フォフォフォフォ。