ひどい場所ね……。

なんで私だけ、こんな辺鄙なところに 飛ばされちゃったのかしら。

それは、私があなたのことを 愛しているからですよ。

グレアム！！

クックックックック……。

待ちきれなくて、 様子見に来てしまいましたよ。

何よ、愛してるって！？

気色悪い！！

これはひどい言われようですねえ。

愛していますよ。

最初はあなたのことをカルくんのオマケと 思ってバカにしていたのですが、

私の想像以上に素敵な女性であることに 気が付いたのです！

今ではあなたの言動を事細かに 観察したいと思ってますから。

あなたの苦痛に歪む顔

絶望の淵に陥った表情

攻撃を受けた時の悲鳴、

全部、記憶してますから。

これを愛と言わずして、 なんと言いましょうか？

………………。

そ、そんなもん、 愛って言わないでしょう！

おや？

人間では これを“愛”と言わないんですか？

人間以外だって言わないでしょうが！

クックックックック…。

確かに、私の好みを理解してくれる方は、 私の周りでも少ないですねえ。

まあ、ともあれ、 そういう訳ですから、

あなたには、もうちょっと、 ここで苦しんでもらえればと思っています。

では、ごきげんよう……。

クックックックック……。

ちょっと待ちなさい！

この卑怯者！！