センパーイ！

先輩、大丈夫ですか！？

怪我とかしていないですか！？

そうですか、大丈夫ですか。 よかったーーー。

あ、

アクラス召喚院グランガイア開拓局 調査部後方支援課

リム・メリルハルムです。

いやー、呼びかけても、 返答がなかったので

ビックリしちゃいましたよ。

え、連絡してきた理由ですか？

そりゃあ、先輩の危機ですもの。

私の第六感が、ビビッときて……

……すいません。冗談です。

グラデンス様からの指示なんですよ。

カルさんたちが、魔神グレアム討伐 に向かったことを知り、

ご自身も現地に向かうと同時に

私に、先輩への連絡とサポートを するようにおっしゃられたんです。

先輩たちの危機を察知するなんて さすがはグラデンス様ですね。

ただ………。

どうやらカルさんセリアさんは 周囲にいないようですね。

急いで探しに行かないと……。

え、行かなくても大丈夫？

あの２人の実力なら、 グレアム打倒の旅を続けてる？

なるほど、先輩は お２人の力を信頼しているのですね。

わかりました。

そういうことなら、

私たちもグレアムを目指し、 コロシアム跡地に向かいましょう！

あ… 重要なことを伝え忘れてました！

今、先輩がいるところは、

強力な魔物が徘徊する場所の まっただ中です！

ゆっくり話をしている場合じゃ なかったですね。

気をつけて進んでください。

クッ……。

ここはどこかしら？

ど、どこよ！？ ここは！！

あのバカ魔神！ 私をこんな所に飛ばして！

カルとShou-chanは 無事なのかしら？

…………………。

この周辺にはいないみたいね。

私とは別の場所に 飛ばされたということかしら。

それと、周囲から感じるこの殺気……。

ここら辺の敵は、 他の場所よりも強いようね……。

これがあいつの言っていた 罠ということかしら……。

まあ、とはいえ、 カルなら大丈夫よね。

Shou-chanは……。

まあ、あれでも一応、四堕神を倒してる 召喚師だし、何とかなるでしょ。

２人もそれぞれグレアムを探してるだろうし

私もグレアムを追わないとね！

……あいつは コロシアム跡地にいると言っていたわね。

いいわ！

地の果てまでも 追いかけてやるんだから！

カルのやつ……

魔神グレアムの情報を聞いて、 飛び出しおって……。

まったく年寄りに 心配かけるもんじゃないぞ。

いったい、 やつは今どこにおるんじゃ？

………む、 これは、カルが持っていた槍？

やつの身に何かしらあった ……ということか？